プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。10月15日(日)の放送は、
前回に引き続きゴルフプロコーチの内藤雄士さんが登場。今回は“世界を目指す”をテーマにトークを展開しました。
内藤雄士さん(右)と、パーソナリティの丸山茂樹
◆世界で活躍できる次世代の選手育成
丸山:前回同様、マルと雄士でよろしくお願いします。世界に通じるプレイヤーを育てるということについて、どんなことを思っていますか?
内藤:今、松山英樹選手が世界で活躍していて、日本のゴルファーとしてはとても嬉しいことですけど、次に続いていく選手が出てくるのかどうかが興味深いところで。やっぱりマルのようなレジェンドに引っ張ってもらって、次の選手を育てる環境づくりを頑張ってもらいたい。
丸山:うん。
内藤:マルが実戦で得た経験を伝えていくということをしっかりとやっていけば、必ず才能のある選手は伸びていって、石川遼選手、松山英樹選手の次に続く選手が出てくると思う。
丸山:180(㎝)オーバーでポテンシャルのある選手を育てたいなと思うんですよね。
内藤:世界だと180オーバーは当たり前で、今は190をオーバーしている選手もたくさんいますし。平均飛距離が300ヤードを超える選手がPGAツアーでも40人以上いるという現状ですから。例えば、アメリカのメジャーチャンピオン、ジョーダン・スピースひとりを取ってみても、野球ではピッチャーをやっていて、高校ではバスケのスター・プレイヤーで、尚且つゴルフもやって。家族はバスケのほうに進んでほしかったみたいですけど。大学のバスケコーチたちは彼がゴルフをチョイスしたことにすごく落胆したという話を聞きました。
丸山:何なのそのオシャレな話は? 今の話を聞いた俺が落胆したよ(笑)。
◆スポーツの選択肢を増やすことが重要?
内藤:アメリカ人プレイヤーでツアー2勝をあげているゲーリー・ウッドランドもバスケをやってたし。
丸山:彼なんかNBAのドラフトにかかってますからね。
内藤:そういう選手がたくさんいて、最終的にゴルフをチョイスしてる。だから、今他のスポーツをやっている人に、「ゴルフやってみれば?」って選択肢に幅やチャンスを与えてあげることを“丸山茂樹ジュニアファンデーション”でやっていけたら面白い。
丸山:ポテンシャルの高い選手を育てて世界に送り出したいと、最近そういうことばかり思ってる。松山選手は今世界ランク3位?
内藤:そうですね。
丸山:世界ランク1位になるというチャンス。僕はね、十分あると思うんですよ。でも世界ランク3位までいったことがないから……。
内藤:自分が?
丸山:そう。だから、最近語るのちょっとしんどいなって(苦笑)。だってスゴすぎない、3位って?
内藤:スゴすぎますけど……でもそれはマルが語らなかったら誰が語ってくれるの?っていうところはあると思う。
丸山:よくそういわれるんですけど。松山選手のことに関して話せることがなくなってきているなと。だってスゴすぎるからさ。
内藤:松山選手は、まだまだマルに聞きたいことが山ほどあると思いますよ。
丸山:直接聞いてくれればもちろん何でもいうけど。極端な変化というのをもっとつけたほうがいいのかな。例えば今、素振りしないじゃない。あれを1回ぐらい素振りしてイメージを出してからスッと打ってみるとか。スタンス幅も広くて重心も下げるじゃない。そういうのもリッキー・ファウラーみたいに、スタンスを狭くして重心を高くしてみるとかね。
内藤:アマチュア時代のときみたいな。
丸山:あんまり変えないじゃない?
内藤:松山選手はアマチュア時代はスタンスが狭くて棒立ち気味で打ってた。
丸山:そうでしょ。だから、そこに戻してみるとか、何か変化があっていいのかなと思うんだよね。でも現場でいえませんよ……世界3位だもん(苦笑)。
◆ゴルフ界のレジェンドたち
丸山:僕がいた90年代はジャンボ尾崎さんの姿を見て、90年代後半から2000年代はタイガー・ウッズの絶対的な王者の強さというか。最近の世界王者って椅子をすぐ他に渡しちゃうじゃない。
内藤:全体的なレベルはものすごく高いんだけど、タイガーとかジャンボさんのような圧倒的な強さっていう選手は今いないですね。
丸山:僕だけが思っているわけじゃないと思うけど、タイガー・ウッズのあの強さのときのほうが、今の強さよりちょっと上な気がしない?
内藤:やっぱり今でも、2000~2001年の頃のタイガー・ウッズに勝てる選手は、歴代でもいないんじゃないかなという人は多いですよね。
丸山:やっぱり90年代のジャンボ尾崎さんと、2000年代のタイガー・ウッズのプレイを目の前で見られたことは、ゴルフ人生の誇りであり幸せなこと。
内藤:でもタイガーとガチンコで渡り合ったわけじゃないですか。
丸山:やめて。指1本でおでこを押さえられてパンチを出してたようなものだから(笑)。
内藤:松山選手がメジャーでバンバン勝てば、彼に憧れて他のスポーツをしている人もゴルフに目がいく。親御さんが自分の子どもに何のスポーツをさせようかといったときに、ゴルフを選ぶという流れが起きるんじゃないかと。
丸山:でも、結局一番大事なところって僕は言葉だと思う。自分が後悔しているとするならば、もっと英語ができたらもっと深い友達ができて、もっと深いところに入れたんじゃないかって。だから、日本の社会も英語という世界共通の言葉ともっと真摯に向き合って、子どもたちに教育をしてもらいたいな。そうすれば、英語でスピーチもできる錦織圭くんみたいに、さらに世界で大活躍するような日本の選手がどんどん出てくるんじゃないかなと思う。
次回、10月22日(日)の放送は、諸星和己さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
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【番組概要】
番組名:「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/backnine/
番組Instagram:
@ sundaybacknine_tfm/