シンガーソングライターで俳優の福山雅治がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「福のラジオ」。5月28日(土)の放送は、先週に引き続きリスナーのメールをきっかけに福山さんの創作における貴重なお話を伺うことができました。
福山雅治
学生リスナーからの相談にお答えする人気コーナー「ねえ聞いて、まさはっさん」にメールをくれた埼玉県・ゆーかさん(16歳・女性・高校2年生)は、こんなお悩みを抱えています。
「やる気が出なくて、手を付けるまでとても時間がかかるのです。やり始めたら長時間でも集中してできるのですが、やり始めるのが遅いのです。どうしたらいち早くやる気を起こせますか? 福山さんは作曲の作業などに素早く手を付けられるのでしょうか?」
というご相談に、福山さんは開口一番こう答えます。
「実は、僕もそうなんです。とにかく手を付けるのが遅いんですよねぇ……」
しかしそこには、こんな理由があるそうです。
「言い訳だと思ってもらっていいんですが(笑)、作詞や作曲をするときは、一番純度の高い状態のものを一発目に抽出したいんですよ。メロディだったらAメロだけでもサビだけでもいいし、歌詞だったら1フレーズだけでもいいんです。これだ!と思う入魂の一言、1フレーズが出てしまえば後は早い。一筆書きのように完成まで向かっていけます。でも、その純度の高い入魂の一言が出ないまま中途半端に書き始めると、結局、散漫になってしまって最後まで辿り着けないんですよね。だから考えて考えて、ためにためて最高純度の入魂の一言が出てくるまでひたすら待つしかないんです」
要するに、ずっと創作に向き合っている状態なのだと福山さんは言います。
「クリエイティブにおいては、ずーっと種火を止めていない状態ですよね。一度火を消してしまったら、次にすぐ着くのかどうか怖いんですよ。だから僕にとって何かを創るということは厳しいし、苦しいことです。それでもなんで自分が創作に向き合うかと言えば、創ることで自分の精神が救済されるからですよね。セルフカウンセリングなんですよ、創作というのは。だから苦しさは伴いますが、今のところこのやり方が僕にとってはベストなのかな?と思っています」
そこで、ゆーかさんにはこんなアドバイスを送ります。
「自分なりのやり方、メソッドを見つけることが大切なのではないでしょうか。『やりたいこと』や『なりたいもの』に向かって取り組んでいくこと自体に終わりはないので、ゆーかさんなりに、その時々の最適解を目指してやってみてくださいね」
それでは、次週6月4日(土)の「福のラジオ」もお楽しみに!
----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限:2022年6月5日(日)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒
詳しくはコチラ)
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:福山雅治 福のラジオ
放送日時:毎週土曜14:00~14:55
パーソナリティ:福山雅治
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/fukunoradio/