手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。4月9日(土)の放送では、東京電力パワーグリッド 広報チームの鈴木唯介(すずき・ただすけ)さんに、「電力需給ひっ迫警報」についてお伺いしました。
※写真はイメージです
3月22日(火)の関東では雪が降り続いて寒い1日でしたが、この日は政府から初めて「電力需給ひっ迫警報」が発令されました。「電力需給ひっ迫警報」とは、急激な気温変化や大型発電所の計画外停電などにより、電力需給がひっ迫する可能性がある場合、政府があらかじめひっ迫が想定される特定の電力会社管内に発令する警報のことを言います。
経済産業省は、2023年1月から2月の電力需給について、非常に厳しい見通しを示しており、もしかしたら来年の冬も「電力需給ひっ迫警報」が出されるかもしれません。
では、今回のような需給ひっ迫によって、具体的にどのエリアが停電するのでしょうか?
鈴木さんは、「お客さまがご使用される電気の量と発電所の出力量のバランスがとれなくなると、周波数が低下して他の正常な発電機まで自動的に停止してしまいます。最終的に当社サービスエリア内全域といった広範囲に及ぶ停電、いわゆる“ブラックアウト”が発生する可能性があります。なお、ブラックアウトが発生すると停電復旧に時間がかかる可能性が高くなります。
東京電力パワーグリッドでは、最悪の事態であるブラックアウトを回避するために、発電所の出力量や周波数の状況、その時点での電力バランスに応じて周波数低下リレーが動作し、一部のエリアをランダムに停電させていただくことで広範囲の停電を回避するシステムが構築されています」と言います。
では、電力需給ひっ迫警報が出た際、具体的に何を節電すれば良いのでしょうか? 東京電力パワーグリッド 広報チームの大庭拓馬(おおば・たくま)さんに伺いました。
「3月の需給ひっ迫時には、節電へのご協力ありがとうございました。ご家庭や職場では、使用していない部屋の照明やエアコンのスイッチを切っていただきますようお願いいたします。また、エアコンの設定温度を冬場の暖房であれば20度、夏場の冷房であれば28度など、いつもより控えめにしていただくことも節電効果があるとされています。引き続き、日常生活に支障のない範囲で電気の効率的な使用にご協力いただけますと幸いです。飲食店などの店舗においても、照明の間引きやエアコンの設定温度など、ご家庭と同じ取り組みで、ご協力をお願いできればと思います」
そのほか、オフィスなどにいる場合は“使っていないパソコンやコピー機などのコンセントを抜く”“部屋や廊下、通路での電気の数を減らす”“低層階であれば、エレベーターを使わないようにする”なども効果的です。
より効果的な節電方法も合わせて覚えておきましょう。
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聴取期限 2022年4月17日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/