シンガーソングライターで俳優の福山雅治がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「福のラジオ」。8月27日(土)の放送では、今年、祖母の初盆を迎えたという神奈川県横須賀市・あっこさん(30歳 会社員)のメールを紹介しました。
福山雅治
あっこさんのおばあちゃんは、孫であるあっこさんと弟さんの2人にたくさんの愛情を注いでくれました。そんな、かけがえのない存在を失ったあっこさんの大きな喪失感は、まだ癒えません。
初盆の準備をしていたときのこと。押し入れから、およそ35年分にもわたる日記が出てきたそうです。そこには、おばあさんの手書きで毎日の出来事が記録されていました。
<今日はあっこちゃんが出勤するとき、玄関でいってらっしゃいの手を振れた。嬉しかった>
<あっこちゃんが買い物の帰りに重い荷物を持ってくれた。ありがとう!>
「私にとっては当たり前な出来事が丁寧に書かれていました。これを読んだとき、こんな小さなことしか祖母にしてあげられていなかった後悔と、情けない気持ちでいっぱいになりました。涙が止まりませんでした。そんな私の姿を見た父が『今までしてあげられなかったことを思うのではなく、これからしてあげられることを考えていこう』と一言。この言葉を聞いて救われました。そして同時に、福山さんの『道標』の歌詞にもあるとおり、これからは、祖母からのたくさんの愛情と思い出を道標に、この生命の道をしっかりと歩んでいこうと思いました。毎日少しずつ祖母が残してくれた日記を大切に読んでいます」
30歳というまだ若い年齢のあっこさんを慮り、福山さんは言います。
「若いときは自分のことで手一杯ですから。僕なんて今でもそうですよ。全ての人の気持ちを推し量りながら生きるのは、簡単なことではないですよね。そんなとき、僕が忘れないようにしようと心がけていることがあります。それは、些細なことでいいから、感謝の気持ちと思いやりをもって行動しようということです。例えば、道に落ちているゴミを拾ってゴミ箱にいれるとか、そういうことでもいいのだと思います。その行動ひとつを取って、それが何の役に立つんだと言われたら、別に何の役にも立ちません。けれど、そういう心持ちで生きることで、他の人と触れ合ったときに、その人の何気ない優しさや思いやりが他者に伝わっていくと僕は思っています。人が見ている・見ていないに関わらずおこなう何気ないことの積み重ねが、おばあちゃんの残してくれたあっこさんの命の道標なんじゃないでしょうか」
おばあちゃんの日記が、日々の些細な出来事の記述であふれているように――。
夏の終わりに大切な人のことを思い出してみるのもいいかもしれませんね。
それでは、次週9月3日(土)の「福のラジオ」もお楽しみに!
----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限:2022年9月4日(日)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒
詳しくはコチラ)
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:福山雅治 福のラジオ
放送日時:毎週土曜14:00~14:55
パーソナリティ:福山雅治
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/fukunoradio/