アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。11月30日(月)は、俳優の勝地涼さんが登場。現在公開中の映画「アンダードッグ」撮影現場の雰囲気や、共演した森山未來さんとのエピソードを語りました。
左から勝地涼さん、坂本美雨
坂本:映画「アンダードッグ」が11月27日(金)から公開になっています。大作ですね。
勝地:映画「百円の恋」のチームが再集結した作品です。「百円の恋」は大ファンでしたし、いつか武(正晴)監督ともやりたいと思っていて。主役が森山未來くんで、僕と森山未來くんは10代で出会っているんですけれど、ずっと孤高の人というか、わが道を進んでいる感じがかっこよかったです。
10代、20代前半と共演しているのですが、毎回、森山未來という役者がどんどん大きくなるのを見ていて、「この人とたまにお仕事しなきゃな」みたいな感じがありました。背筋が伸びるような。役への向かい方も全然違いますし、舞台を一緒にやっていても僕は自分の役で、いっぱいいっぱいになっちゃうんですけど、未來くんは自分の役プラス全体を見ているので「勝地はもっとこうしたほうがいいと思う」とか、見方が俯瞰なんです。だから未來くんが主演で、しかも武監督で……となったら、台本も読まずに「はい、やります!」って(笑)。
(中略)
坂本:武監督の演出はいかがでしたか?
勝地:武さんは、僕らのボクシング練習のときには、ほぼ毎回来てくれました。未來くんとは、戦うまではあまり会いたくないので、時間をずらしてもらっていたんですけれど。僕の練習のときには毎回来てくれていて、じーっと見ていました。
体力がないところから、どんどん体力を作っていく半年間を、武さんは自分の目で見てくれていたので。そこで演出が決まったというか。絶大な信頼もありましたし、現場ではほとんどコミュニケーションも取らず、目と目を合わせて……みたいな感じでしたね。
坂本:想像して鳥肌が立ちました。撮影とはいえ、本当に男同士の戦いの現場だったんですね。
勝地:未來くんは僕よりも長く、1年間ボクシング練習をしていますし、北村匠海も今、本当に忙しいなかの合間を縫って練習していて。それぞれがボクシングに向き合っていたからこそ、中途半端ではいけないと思っていたし、そこは堂々と「俺もやってきたぜ!」と。そういう戦いもありました。不思議なんですよね。できあがったものを観ても、その場に戻っちゃうというか。
坂本:友情と人生におけるチャレンジ、戦いの機会って、なかなか与えられないものじゃないですか。
勝地:そうですね。この作品はありがたいと思っています。未來くんと一緒に仕事ができたということが一番大きいです。未來くんは10代の頃から厳しくて、自分にも厳しいし、人にも厳しい。それはなぜかというと、作品のため。舞台を一緒にやったときも「勝地はもっとこうしたほうがええんとちゃうか」って、全然褒めてくれないんです。違う映画で共演したときも「勝地、もうちょっとできたんとちゃうか?」って言われて。
でもそれは図星というか、自分でも感じていることだし「この人、ちゃんと見てくれているな」って思って。今回、試写が終わって「どうだった?」って聞いたら、「勝地がよかったで」って言われたときに、「よかった……」って思いました。別に未來くんのために芝居しているわけじゃないんだけど(笑)。
12月7日(月)のゲストは、女優・小西真奈美さんです。毎回、多彩なゲストとの楽しいトークや素敵な音楽をお届けします。お楽しみに!
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聴取期限 2020年12月8日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/dear/