吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。今回の放送では、「旅するおむすび屋」共同代表・菅本香菜さんに話を伺いました。
左から吉野さくらさん、菅本香菜さん
全国を旅しながら、おむすびを“結ぶ”2人の女性がいます。彼女たちのユニット名は、「旅するおむすび屋」。“おむすび好き”の菅本香菜さんと吉野さくらさんが、2017年からはじめたプロジェクトです。
「旅するおむすび屋」は、“店舗を持たない”おむすび屋です。主な活動の1つは、地域の食材を使ったおむすびワークショップの開催。ほかには、期間限定イベントへ出店したり、生産者さんを訪ねて食材のこだわりを探る「おむすびツーリズム」を開催したりしています。
おむすびの魅力について、菅本さんは「誰もが食べられて、みんなで楽しめるのが良いところ。地域の個性が出るのもおもしろい」と言います。
学校の家庭科の授業で、おむすびを“結ぶ”ことも
菅本さん曰く、生産者と消費者が出会う機会は少ないとか。農村や漁村の人たちの「地元の美味しいものを知ってほしい」という想いを受け、全国各地でイベントを開催しています。
「“人と人とを結ぶ、地域と地域を結ぶ”というところで“おむすび”という言葉を使っています。その地域の食材を、ただ、むすんで食べるだけではなく、実際に地域の生産者の方にも『おむすび会』に来ていただいて、どんな想いで(食材を)作っているかを聞くことが多いんですね」
店舗を持たない「旅するおむすび屋」。日本中から「うちの地元にも来てほしい」と声がかかります
菅本さんは、地域の食材を知らない人にも、おむすびを通して“地元の食”を発信しています。
「自分の住んでいる地域にどんな食材があって、どんな人たちが作っているのかって、実は知らないんですよね。世代も関係なく、いろんな人たちが集まって、おむすびを通して仲良くなれた瞬間を見ることができたときに、この活動をしてきてよかったなと思います」
お母さんと一緒に、2~3歳のお子さんが参加することも
おむすびをきっかけに、人と人、地域と地域を結びたい――。そんな想いを抱く菅本さんの活動は、これからも続きます。
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php