吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。8月7日(土)の放送では、花火専門店「はなびかん」を運営している山梨県市川三郷町(いちかわみさとちょう)の会社、タチカワ代表の立川靖(たちかわ・やすし)さんに、地元花火メーカーで考案した「市川神明牡丹」についてお話を伺いました。
「市川神明牡丹」
山梨県市川三郷町は、全国でも有数の「花火産地」。
戦国時代、武田信玄が戦であげた狼煙がきっかけとなり、後に、町人によって玩具としての花火づくりが栄えました。
市川の玩具花火が産業として確立したのは、昭和20年~30年代にかけて。当時は、行商が全国を回り、海外にも輸出するほどの発展ぶりでしたが、時代の流れとともに、花火を取り巻く事情が変化。現在では、作り手の数が減少しつつあると言います。
時代とともに作り手が減少傾向に……
新しい花火の歴史をつくって、地域の文化を未来へ伝えたい。
そんな思いから生まれたのが、地元花火メーカーであるタチカワがタッグを組んで考案した「市川神明牡丹」。
地域の伝統産業である「手漉き和紙」を使い、町の歌舞伎文化公園に咲く、牡丹の花びらをイメージして、1本1本、丁寧に仕上げたオリジナルの国産線香花火です。
「国産の線香花火を作り続けることは、材料の確保も技術の伝承も難しいことだと思っていますが、必ずこれを将来につなげていきたいんですね。それが、私たちの使命です」と立川さん。
職人の手による国産の線香花火
日本の花火は、花の開き方から散り方まで美しい。
「そんな花火を仕上げる作り手の感性を後世に伝えていきたい」と立川さんは、普及に向けた活動にも力を入れています。
「やっぱり子どもたちのうれしそうな表情と、それを見守る親やおじいちゃんおばあちゃんの姿ですね。それ自体が、日本の美しさというか、昔もいまも変わらないものだと思っています」
花火専門店「はなびかん」の店内での光景
コロナ禍で花火離れが進んでしまうことを心配したけど、“いまだからこそ、きれいなものを見たい”と、以前よりも花火を楽しむ人が多くなったと立川さん。
子どもから大人まで、誰もが感動できる力を持つ日本の花火。そんな文化が、これからも市川三郷町の地から発信され続けます。
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/