住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。暮らしとお金の情報サイト「家計見直しナビ」 とタッグを組んで、お金や保険のプロに“家計のお悩み”を相談し、日常生活におけるお金にまつわる豆知識を学ぶコーナー「家計見直しナビ presents おさいふ相談室」。4月17日（金）の放送は、ファイナンシャルプランナーでマネーステップオフィス代表取締役・加藤梨里（かとう・りり）さんがリスナーの質問に答えました。

※写真はイメージです

＜リスナーの質問＞
コロナの影響でパート先の休業を余儀なくされています（パート代は毎月約6～7万円でした）。私の場合、主人が会社員でボーナスは減ることになりそうですが、月々の収入が減るわけでもなく、政府の30万円救済対象になるわけではありません。しかし、パート収入が絶たれることになると、家賃光熱費の支払なども含めて生活はカツカツです。そこで、私のようなケースで何らかの支援金を受けられるかを知りたいです。また、もしなかったとしたら、家計費で最初に見直すべき点を教えてもらえると嬉しいです（東京都 女性 パート）

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住吉：政府の現金給付については4月16日（木）に、収入が減少した世帯に30万円を支給する措置を撤回し、所得制限なしで一律10万円を給付する方針というニュースがありましたが、ハッキリ決まるのはまだ先になりそうですね。そこで、まずは現金給付以外の支援サービスがないか、ファイナンシャルプランナーでマネーステップオフィス代表取締役・加藤梨里さんに伺ってみました。

◆現金給付以外の支援措置は？
加藤：現金給付に関しては、要件の調整が続いておりまだまだ流動的です（※4月17日（金）現在）。ただ、それ以外の支援としてはいくつか受けられるものがあると思います。

◆所得税
例えば、税金に関しては、所得税の納税期限が4月16日（木）まで延長されましたが、その期間を過ぎても確定申告が受け付けられています。また、納税が遅れる場合は、申請をすることで1年間猶予されます。延滞税が軽減されたり、免除されたりすることが決まっています。住民税に関しても同じくで、お住まいの地域によって特例の措置が設けられていることがあります。
▶▶「納税の猶予」に関する情報はコチラ

◆住宅ローン
住宅ローンに関しては、借入先の金融機関にご相談いただくと、個別対応の上で条件を変更してもらえたり、返済期間を延長してもらえたりすることがあります。条件を変更する際の手数料も免除してもらえるところもあります。
▶▶「住宅ローン：返済期間の延長、月々の返済額の軽減」に関する情報はコチラ

◆公共料金の支払い
ほかにも、公共料金の支払いが難しいときに支払い期限を1ヵ月～4ヵ月猶予してもらえることがあります。
▶▶「水道料金：支払期限延長」に関する情報はコチラ


◆携帯電話料金
NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの大手3社については、2020年2月末以降（KDDIは2月25日）の支払いを5月末まで延長してもらえます。
▶▶NTTドコモ
▶▶KDDI
▶▶ソフトバンク

◆その他
その他、新型コロナウィルス感染症に関する支援策などについて、厚生労働省の特設サイトに詳細がまとめられております。
▶▶詳しくはコチラ

◆家計で一番最初に見直すべきところは？
加藤：家計の状況は、個々のご家庭によって異なるため、見直すべきポイントも違って一概には言えません。また外出自粛要請により、外出が減って家のなかで過ごすことが多くなって、お金の使い方が変わったという方も多いと思います。外食費や交際費が自然と減り、日用品や食費が増えるご家庭が多いと考えられます。

まずは一度、3月までのお金のかかり方が、4月になってからどのように変わったか、変化を確認してみましょう。

今の状況下でやむを得ず支出が増えている項目については目をつぶり、あまり利用しないけれども、固定費を払っているようなものがないか確認してみましょう。

例えば、会員登録をしたけど、あまり使っていない有料サービスや、初月・初年度無料で始めてそのまま課金されているサービスなどを整理してみてはいかがでしょうか。

自宅で過ごす時間が増えたら、家計簿をゆっくり見直して分析する時間もできるのではないかと思います。

＜番組概要＞
番組名：Blue Ocean
放送日時 ：毎週月～金曜9:00～11:00
パーソナリティ：住吉美紀
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト：https://www.kakeinavi.jp/blue-ocean/