住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。“頑張るプロフェッショナルの女性の素顔に迫る”をテーマに、各界で活躍されている素敵な女性をゲストに迎えて話を伺うコーナー「Blue Ocean Professional supported by あきゅらいず」。
10月18日(月)放送のゲストは、ダンサーのユーコ・スミダ・ジャクソンさん。マイケルとの貴重なエピソードを披露しました。
ユーコ・スミダ・ジャクソンさん
マイケル・ジャクソンのツアー「Dangerous World Tour」オーディションに1992年に合格して以降、“マイケル・ジャクソンと踊った唯一の日本人”として世界中で活躍したユーコさん。振付師としても活動し、ダンスとヨガ、格闘技運動の要素をミックスさせたトレーニング法「アウェークニング」の考案者でもあります。
◆合格者1名のオーディション秘話
住吉:ユーコさんは通算6年間、マイケルと一緒にお仕事をされたそうですね。「Dangerous World Tour」より前のツアーでは、女性のバックダンサーも日本人もいなかったとお聞きしました。
ユーコ:そうですね。
住吉:オーディションのときのお話を聞かせていただけますか?
ユーコ:「初の女性・1人枠のオーディションをするらしいよ」って話をまず聞いて。私はマイケルの「Black or White」のPVに参加したことがあるのですが、そのこともあってか、なぜか私が(ツアーダンサーオーディションの)参加者に入っていることを、エージェント経由で知ったんです。だけど周りが「それは不公平だ」って言いだしたので、オープンのオーディションになったんですね。
住吉:へええ! オーディションには何人ぐらい参加されたんですか?
ユーコ:オーディションは数日に分けられていたのですが、私がエージェントから聞いた話だと500人ぐらいでした。私はオーディションにかなり遅れて参加したので、オーディション会場の外で(テストを)始めたんです。ちょっと情けない話ではあるんですけども(笑)。
住吉:ええ!? それでも500人のなかから選ばれたってことですもんね。自分のなかで「受かったかもしれない」っていう感覚はあったのですか?
ユーコ:なんで受かったのかは、いまだにわからないです。ただ、「いわゆる典型的な女性ダンサーを探しているわけではないんだな」ってことは伝わりましたし、だから私が選ばれたのかなと思っています。
それ以外のことに関しては、自分のなかでは答えは出ていません。オーディションのときは、「自分のなかにある力をすべて出すしかない!」と思っていました。周りは、すごい人だらけでしたからね。
住吉:オーディションは、マイケルが見ているなかでおこなわれたのでしょうか?
ユーコ:動画を撮影して、それを観ながらマイケルが決める形式でした。
◆マイケルは“人間を超越した存在”
マイケル・ジャクソンとステージで共演したときのユーコさん(写真右)
住吉:初めてマイケルに会った瞬間のことって覚えていますか?
ユーコ:覚えています。「Dangerous World Tour」のリハーサルのときでした。映画の撮影所で本番と同じサイズのステージを作って練習をしていたんですけど、「今日はマイケルが来るよ」と聞いて。
みんな本当に意気揚々とリハーサルをしていました。そうしたら大きなドアが開いて、マイケルがこちらに歩いてきたんです。私はドキドキしていたんですけども、近くにいらしたときに手を差し伸べてくださって。
住吉:へええ!
ユーコ:自己紹介と軽いやりとりをしたのですが、私のなかでは「この人は本当に人間なのかわからない」って思う瞬間がありましたね。
住吉:神に近い存在というか、浮世離れをしていたということですね。
ユーコ:そうなんですよ。まるで、人間以上の大きな愛を持っているような存在でした。マイケルが来てから、大きな撮影所の空気自体が変わったんですよ。きっと、そういうエネルギーを持っていらっしゃる方だったのでしょうね。
住吉:一緒にお仕事をしていて印象に残っていることは?
ユーコ:リハーサルのとき、マイケルは「ここはこうしたい」と、曲ごとにきちんと指示を出してくださりました。照明のことはもちろん、「この部分の音を変えたい」とか「ダンサーのこの部分をこうしたい」といった指示が、瞬時に出てくるんです。
小さい頃からの経験もあるのでしょうけれど、そういった感度の素晴らしさやプロフェッショナリズムにびっくりしました。本番に立ったときの彼は、そういった部分はまったく見せずに、ちゃんと“マイケル・ジャクソン”になるんですよ。毎回身近で見ていましたが、その差にいつも圧倒されていました。
住吉:ダンスで本番中にかなり近づく場面もあるでしょうから、身近で感じるエネルギーもきっとすごかったでしょうね。
◆マイケルとのステージで体験した不思議な出来事
マイケル・ジャクソンとステージで共演したときのユーコさん(写真右)
住吉:マイケルと仕事をしたことで得たことや、自分のなかで残っていることは何かありますか?
ユーコ:愛が行動力になっています。
住吉:愛がモチベーションとか、生きる力とかになっている?
ユーコ:そう。(マイケルの)目的は、世界に向けての愛なんですよ。私も(マイケルと同じく)愛が根源にあることしかやっていないです。カッコよく聞こえてしまうかもしれないですけど。
住吉:ユーコさんも愛とダンスをいろんな方に伝授されていますからね。劇団四季への指導もオンラインでやられているそうですね。
ユーコ:そうですね。
住吉:最後に、ユーコさんとマイケルとの思い出の楽曲「Will You Be There」をオンエアします。(この曲をマイケルが披露したステージで)特別な体験をしたそうですね。どんな思い出があるのでしょうか?
ユーコ:この曲は、各国の子どもたちとリハーサルをおこなった、愛にあふれる本当に大好きなナンバーです。あるステージの本番で、マイケルの背中との距離が1メートルぐらいしかなかったことがあるんですね。
そのときに、彼の体から波動みたいなものがぼわーっと出てきたんです。それを私の体が受け止めるという、ちょっと異次元な感じの体験をしました。大好きなナンバーなので、みなさんにもぜひ聴いてほしいです。
住吉:マイケルの愛の波動だったのかも!? すごく貴重なお話をありがとうございました!
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.tfm.co.jp/bo/aky/