山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」。10月6日(木)の放送では、プロレスラーの藤波辰爾(ふじなみ・たつみ)さんをゲストに迎え、お送りしました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、藤波辰爾さん
現在68歳の藤波さんは、現役一筋50年。「50年というとかなりの時間ですけど、自分はまだリングに上がり続けているので、気がつけば50年経ったのかって感じですね」と長きに渡るプロレス人生を振り返ります。
そんな藤波さんが、プロレスラーを志したきっかけは、先日亡くなったアントニオ猪木さんでした。少年時代に猪木さんに憧れ、16歳で弟子入り。「僕にとって猪木さんはものすごく大きな存在で、最初はファンで、僕のヒーローであって、プロレスを始めてからはプロレス人生の道標のような方」と尊敬の念を込めて語ります。
猪木さんとはさまざまな思い出があると言い、なかでも印象深いもののひとつが「アフリカ置き去り事件」。藤波さんは「今ではいい思い出。自分に自信を与える、自分への試練」と話していましたが、それは藤波さんが17歳の頃のこと。
猪木さんの付き人をしていた際、ある番組のロケでアフリカのタンザニアのジャングルへロケに行くことに。付き人の藤波さんは当然猪木さんに同行し、アフリカに行ったわけですが、猪木さんは急用で先に帰国することになります。
しかし、猪木さんは帰る手筈などなんの説明もなく帰ってしまったそうで、朝起きれば獣の声が聞こえ、テントのまわりにはマサイ族が槍を持って立っているような、過酷なジャングルにひとり取り残された藤波さん。それは生きた心地がしなかったそうで、その恐怖は「もう異種格闘技戦以上でした(笑)」と笑い飛ばします。
思い出だけではなく、猪木さんから受け継いだものも数多く、その最たるものが“レスリングスタイル”。リング下から、そしてセコンドとして猪木さんの試合を長年見ていた藤波さんは、自然と猪木さんのスタイルが身につき、いつの間にか息づかいや間の取り方も酷似。
さらには黒のリングシューズ、黒のトランクスとリング上のいでたちも同じだっただけに「猪木さんの分身」とよく言われたと藤波さん。「やっぱりどうしても(猪木さんのスタイルに)似てきちゃうんですよね。僕自身(猪木さんに師事するまで)格闘技の経験はなく。猪木さんが格闘技のスタートなので」と語ります。
リスナーからは、50年間戦い続ける気力・体力・精神力を維持してきた秘訣について質問が。これも猪木さんの存在が大きいと言い、「一言で言えば、猪木さんの姿。猪木さんが常に僕の中にいるのでリングに上がり続けてしまう。50年経っても“引退”の二文字は見えないですね」と思いを明かします。
さらに、猪木さんから教わったことで現在も継続していることについて聞かれると、「猪木さんの妥協しない闘い、とことん自分の本音で闘うということ。あの方は本当に感情がものすごく激しい方で、リング上だけでなく会場に入ったら試合が始まっている感じなんですよ」と猪木さんの闘いに対する意識を語ります。
「僕の場合、自分は相手と対峙しているんだけど、控室で猪木さんが見ているんじゃないかっていう、猪木さんの視線を常に感じています。だから中途半端なファイトはできない」と藤波さん。そして、「それは今もそうで、これからも続くでしょうね」としみじみと語りました。
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聴取期限 2022年10月14日(金) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/darehana/