さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介するTOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」。3月21日(土)放送のテーマは「アウトドア最新事情」。今回は、アウトドア情報誌「BE-PAL」編集長の沢木拓也さんに、「注目のアウトドア・ギア」について伺いました。

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── 最近注目のアウトドア・ギアと言えば?
いろいろと出ているのですが、テントも新しいものがどんどん開発されています。小さいソロキャンプ用のテントから、家族向けの大型テントまで、最新技術を盛り込んださまざまな形のテントが出ているんです。
テントやタープ(日差しや雨をよけるための屋根・空間ツール)に使われる生地自体も進化しました。焚き火をする人が増えたので、火の粉が飛んでも穴が空きにくいように、コットンを混ぜた生地が開発されています。以前は「テントの近くで焚き火をしないで」というのが普通だったのですが、今はそれが大丈夫なテントが出ているんです。
── 具体的にはどんなメーカーのどんな製品が?
最初に人気になったのはtent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)の「焚火タープ」です。そこから派生して、今はいろいろなテントやタープが出ているので、火の近くでテントやタープを立てても大丈夫になっています。「火の粉でテントに穴が空いちゃった」は泣けるくらい悲しいことなので、これは嬉しい進化です。
30~40代前半だと自分で火を起こしたことがない人も多く、みなさん「焚き火はずっと見ていられる」と言います。薪のはぜる音も風情がありますし、足りなくなった薪をくべるゆるい動きも良い。海の波と同じように、同じ形の炎は一度としてありません。焚き火は、自然の癒やしを感じられる、一番身近な遊びなのかもしれません。そして上を見上げれば満天の星空なのが最高です。
── 焚き火の道具は進化していますか?
焚き火台は毎シーズン、何モデルも新製品が出ています。組み立てるのが簡単になったり、1人用に小型化したり、ダッチオーブンの重量にも耐えられる焚き火台だったり、バリエーションがすごく増えていますね。小さいモノなら手のひらサイズのネイチャーストーブが人気です。
ソロでキャンプをする人もすごく増えています。最近では、働き方改革で有給休暇を取るなど、自分の時間が増えていますから。でもお金が有り余っているわけではありません。そこでキャンプなら1日過ごしても数千円。道具さえ揃えてしまえば、あとは薪を買うだけなので、他の遊びに比べてリピートしやすいんです。ちなみに1980年代のキャンプブームも、週休2日制が導入されたのがきっかけでした。
TOKYO FMの「ピートのふしぎなガレージ」は、《サーフィン》《俳句》《ラジコン》《釣り》《バーベキュー》などなど、さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介している番組。案内役は、街のはずれの洋館に住む宇宙人(!)の博士。彼のガレージをたまたま訪れた今どきの若者・シンイチと、その飼い猫のピートを時空を超える「便利カー」に乗せて、専門家による最新情報や、歴史に残るシーンを紹介します。
<番組概要>
番組名:ピートのふしぎなガレージ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週土曜17:00~17:50(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/garage