沼崎さんいわく、NFTマーケットが急激に大きくなったのは2つの要因があると分析します。1つは、ベトナムでローンチされたNFTゲーム「Axie Infinity(アクシー インフィニティ)」の大ヒット。これは、ゲームをプレイしながら仮想通貨を稼ぐことができ、いわゆる“Play to Earn(遊んで稼ぐ)”モデルが広まりまっていきました。
また、現在PFPのブームはやや落ち着いてきており、「今はゲームに注目」とトレンドを分析。最近、「tofuNFT」では“Sing To Earn(歌って稼ぐweb3.0プロダクトコンセプト)”が一番売れているそう。このことに沼崎さんは、「3~4年前に東南アジアや中国でカラオケアプリがものすごく流行ったんですけど、その延長線上で、今度は“歌うことでお金が入ってくる”というのが流行りつつある。歌がうまければうまいほどたくさんの人が観てくれるので、イメージ的に『TikTok』(ショートムービープラットフォーム)に近いのかもしれない」と分析します。
◆NFT市場の拡大で、未来はどう変わる?
沼崎さんに、少し先の未来を尋ねると「(Sing To Earnのように)“歌うだけ”“Twitterに投稿するだけ”で仮想通貨がもらえる、という世界が必ずくる。また、インターネット上で行動することが収入になってくるので、会社に週5日行く必要がなくなる世界になる可能性もある」と話します。
そして、「この領域(NFT)は必ず伸びる」と断言。その理由として、InstagramやTwitterなど海外の大手IT企業が既に参入しており、国内でもLINEやメルカリ、楽天などの有名企業が参入していることを挙げ、「普段みんながよく使っているアプリケーションにNFTやブロックチェーンが取り込まれていくので、ユーザー層がすごく増えると思う。その増えたユーザー層に対してぶつけるのは“わかりやすいもの”。なので、先ほど言った“歌う(Sing To Earn)”やSNSなどはハマりやすいので必ず伸びると思います」と予見していました。