住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。5月22日(金)の放送は住吉に代わり、フリーアナウンサーの望月理恵がパーソナリティをつとめました。キッズリスナーから寄せられた悩みに合う答えを専門家に伺うコーナー「子どもリモート相談室」。今回は、スタンフォード大学医学部精神科教授で、「スタンフォード式 最高の睡眠」の著者・西野精治先生にお答えいただきました。
※写真はイメージです
<キッズリスナーからの相談>
ラジオネーム:miumiuさん 11歳
私は朝起きられなくて、目覚ましをかけても鳴っているのに気づかないときがあります。どうすればいいのですか?
望月:このお悩みを抱えているのは、きっと、miumiuさんだけではないはずです。大人も多いのではないでしょうかね。
◆朝、起きられないのはなぜ?
西野:普通であれば、朝に起きる準備ができて、自然に目覚めますが、朝でも“眠ろう眠ろう……”という深い睡眠の信号が出ていると思うんですね。
それはなぜかというと、例えば睡眠時間が短かったり、生活のリズムや起きるタイミングが後ろにずれていることなどが考えらます。眠る前にはリラックスをして、ゲームやスマホをさわらないようにして、できるだけ同じ時間に十分な睡眠時間を確保できるように眠ることが大切です。家族にも協力してもらって同じような生活をしてもらえば、朝の目覚めもよくなると思います。
ただ、睡眠時間がじゅうぶんでも、質のいい睡眠が取れていないと、明け方になかなか起きられないということがあるので、miumiuさんが眠っているときに、ちゃんとぐっすり健やかに眠っているかどうかを、お父さんやお母さんに見てもらうことも大事です。
望月:大人よりも長い睡眠時間が必要な子どもたち。
例えば、miumiuさんと同じ11歳の平均睡眠時間は8.2時間(日本人の場合)。欧米の子どもと比較すると、1時間少ないのだそうです。必要な睡眠時間は人によって違うので、まずは自分に必要なだけの睡眠を取ることが大事なんですね。
また、十分な睡眠時間が取れているのに、どうしても起きられないという場合、もしかすると、子どもでも睡眠時の無呼吸症候群などの睡眠障害の可能性があるそうです。寝ているときに大汗をかいていないか、変ないびきをしていないか……など、まずは自分が寝ているときの様子を、お父さんやお母さんに見てもらったほうがいいのかもしれないですね。
◆朝、自分でスッキリと目覚めるための解決方法は?
西野: 11歳の平均睡眠時間は8.2時間くらいですが、少なくとも、起きる時間の9時間以上前に就寝するといいかもしれません。そのときに、すぐに眠れるかどうか……ということも重要なポイントなので、ベッドに行ってもスマホをいじったり、ゲームをしたりすると睡眠時間が短くなり、生活のリズムもズレてしまいます。
新型コロナウイルスの影響により、家族のリズムも後ろにズレている可能性があります。家族がそういう傾向にあると、お子さんも同じようにリズムが後ろにズレるので、家族ぐるみで起きる時間から逆算してください。
◆寝室環境の“電気”…睡眠に影響ある?
西野:「メラトニン」という、夜に出るホルモンがあります。それは、眠る準備を整えるホルモンで、リズムにも非常に関係しています。
例えば、眠るときに部屋の電気を消さなかったり、蛍光灯を使っていたり……。ちなみに、最近多いLEDライトの場合、メラトニンの生産・放出を抑える効果があるので、そういったものでもリズムがズレてしまう場合があります。眠る前は、できるだけリラックスして、家族ぐるみでリズムを整え、睡眠衛生の生活習慣を見直すことが大事だということになってくると思います。
望月:LEDライトは、メラトニンを抑制してしまうということなので、寝室のライトを一度確認してみるのもいいかもしれませんね。miumiuさん、参考になりましたか? 良い睡眠を取って、朝すっきり起きられますように……。
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/