住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。2月27日(木)放送の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ健康サポート」は、株式会社実務薬学総合研究所・水 八寿裕(みず・やすひろ)さんを迎えて「ジェネリック医薬品」について伺いました。
住吉美紀、水 八寿裕さん
水さんは大学で薬学を学び、薬剤師免許も取得。製薬会社の営業職を経て、現在は病院や薬局の業務コンサルタントやヘルスケアアプリの開発などをおこなっています。
住吉:今日は“お薬のスペシャリスト”として、ジェネリック医薬品についてお話を伺っていきます。まずは、番組のWebサイトに寄せられたリスナーさんからの質問にお答えしていただければと思います。
<質問①>
ジェネリックと普通の薬の違いがわからないので、その違いを知りたいです(宮城県 23歳女性)
水:ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(新薬)の特許が切れたあとに、先発医薬品と同じ有効成分を使い、同等の治療効果を有する医薬品のことですので、安心してお使いいただけます。また、先発医薬品と同等の薬を使いながら、薬代の金額を安く抑えられるので、患者さんの負担を軽減できるメリットがあります。
<質問②>
ジェネリック医薬品は、成分は同じでも、先発品と後発品の違いは多少ありますか?(埼玉県 36歳 女性)
水:はい。確かに有効成分は同量ですが、製造工程や添加剤などが異なるケースがあります。味の違いですね。飲み薬は、味の違いが気になる方もいらっしゃるかもしれません。貼り薬は、オリジナルと比較すると貼り心地が少し変わることもあるので、変更後に違和感があれば、元の薬に戻すことも可能なので、薬剤師と相談していただければと思います。
<質問③>
効果が一緒なら、安いに越したことはないので使っていますが、副作用などがないのか気になります(新潟県 女性38歳)
水:そうですね。先発医薬品と同じ成分を含んでいるので、ジェネリックに変えた途端、いきなり副作用が発生することは、基本的にありません。添加物や器材なども、単体で副作用が生じることがないものを使って作られています。
<質問④>
よくジェネリックと聞きますが、実際、どうすればジェネリックにしてもらえるのか方法がわからない人が多いのでは? 医師が指定するのか、薬剤師が指定するのか……その辺も良くわからないです(東京都 会社員 男性)
水:この質問は、薬剤師の仕事がまだまだ理解されていない証でもあると思います。非常に申し訳なく感じております。
ちなみに今は、「一般名処方」と記載された処方箋が主流で、こちらであれば、先発医薬品を使用しても、ジェネリック医薬品を使用しても調剤できます。ですので、「一般名処方」の場合は「ジェネリック」でとお伝えできます。ただ、薬局で言わないと変えてもらえないというのは、ちょっと寂しい気がしますね。
また、“絶対変えられない”という状況もあります。医薬品名・処方箋の左のほうに「×」という印があると、医師の指定でジェネリックに変更できません。後発品がない薬・特許が切れていない薬も、ジェネリックに変えることはきません。
また、ジェネリックの変更をどうしてもドクターに頼みにくい場合は、お薬手帳の表紙に、「ジェネリック医薬品希望」というシールを貼っておくと、対応してもらえると思います。そんな工夫をされてみてはいかがでしょうか。
住吉:そういうシールがあるんですね! 言い忘れ・確認忘れをしてしまったときでも、わかってもらえるのはいいですね!
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/