吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。11月30日(土)の放送では、「きねや足袋」3代目で代表の中澤貴之さんに、「足袋のランニングシューズ」についてお話を伺いました。
足袋のランニングシューズ
「足袋づくりの街」として300年以上の歴史を誇る埼玉県行田市。
木綿が採れたことや、江戸から中山道が伸びていて宿場が近くにあったことから、江戸時代に城下町を中心に足袋づくりが奨励され、足袋の産地として知られるようになりました。
300年以上の歴史を誇る「足袋づくりの街」
この町を舞台にして、老舗の足袋メーカーがランニングシューズを開発する物語が、テレビドラマでも大ヒットしました。ですが、これは物語のなかだけの商品ではありません。
“裸足に近いランニングシューズを作れないか”という熱いラブコールを受けて、足袋で作ったランニングシューズ「MUTEKI」が誕生しました。
開発したのは、行田市に工場を構える老舗「きねや足袋」。3代目の中澤貴之さんのお話です。
「工場内というか、会社のなかでもごく限られた人数でやっていまして……当時、親父が社長だったのですが、内緒にして、強い想いで1年半という期間を経て開発しました。天然ゴムを使っているので、接着剤を使わず、すべて手縫いなんですね。その軽さから“今までにない履き心地で気持ちがいい”という声をいただくことが多いですね」
今までにない履き心地
足袋といえば、着物、仕事などのイメージがありますが、中澤さんは違ったチャンネルで足袋を役立たせたいと思っていたと言います。
“人間の機能を活性化させる”というコンセプトのもとに作られた足袋のランニングシューズ、どんな魅力があるのでしょうか?
「足袋は、あまり知られていなくて日常的にも使われていないのですが、蒸れにくく、足の匂いを軽減したり、角質が取れて足裏が柔らかくなったり。しかも指を使うので脳に刺激を与えたり、膝や腰の痛みを軽減するというような魅力があるんですね。こういった魅力を未来へしっかりと繋げていきながら、靴やスリッパのように、日常の履物として使ってもらえたらうれしいなと思っています」
伝統に裏打ちされた高い技術があってこそ発信できる、革新的なアイデア。足袋のランニングシューズの愛用者は、全国に少しずつ広がっているようです。
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php