吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。7月10日(土)の放送では、下駄職人の諸橋有斗(もろはし・ゆうと)さんに、「踊り下駄」についてお話を伺いました。
メイドイン郡上の「踊り下駄」
日本三大盆踊りの1つ、岐阜県郡上郡八幡町の「郡上(ぐじょう)おどり」。
約420年の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定されている郡上の文化は、見るだけではなく、”一緒に踊る”オーディエンス参加型のお祭りです。
夏の2ヵ月間、延べ30夜、地元の人から観光客まで、老若男女問わず賑わいを見せますが、なかでも圧巻なのが、8月13~16日までの4日間、朝まで夜通し踊り明かす「徹夜踊り」。町中が異様な熱気に包まれます。
日本三大盆踊りの1つ「郡上おどり」
そんな、郡上おどりに欠かせない履物が、「踊り下駄」。
その名の通り、踊るために作られた下駄で、お囃子に合わせてカランコロンと鳴らして拍子を取り、祭りの一体感や高揚感を高めていきます。
踊り下駄を鳴らし、日常を忘れて踊り明かす夏の風物詩は、毎年25万人以上の来場者数を誇りますが、コロナの影響で、去年に続き、今年もオンラインでの開催となりました。
郡上おどりに欠かせない「踊り下駄」
いつかまた、みんなで夜通し、踊れる日がきますように……。そう願うのが、「郡上おどり」に魅了された若き下駄職人の諸橋さん。
自身が立ち上げた下駄ブランド「郡上木履(ぐじょうもくり)」では、丈夫で良い音を鳴らすために郡上産ヒノキを使い、徹夜踊りにも耐えられるように、1つの木から歯を削ることで、歯の部分に継ぎ目がない下駄を作っています。
「ものづくりの仕事って、自分が作ったものが誰かに使われている姿を、なかなか見ることはできません。ですが、うちの下駄は、自分が作ったものをその場で履いてもらって、郡上踊りに行ってくれるんです。その姿を見ることができるのは、大きなやりがいですね」と諸橋さん。
下駄ブランド「郡上木履」を立ち上げた諸橋有斗さん
「郡上おどりは、みんなで輪を作って、生のお囃子と、踊り子の下駄の音が一体になって盛り上がります。来年以降は、下駄を鳴らして、お囃子とつながる瞬間を、ぜひ味わってほしいなと思いますね」
諸橋さんが手がける、踊り下駄の鼻緒の種類は、シンプルなものから色とりどりの柄まで、100以上。
色とりどりの鼻緒も「郡上木履」ならでは
お気に入りの鼻緒を見つけて、またみんなで踊れる日を心待ちにしたいですね。
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聴取期限 2021年7月18日(日)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/