スピリチュアル・カウンセラーの
江原啓之が、現代社会でさまざまな悩みに直面している人たちに温かい“ことば”を届けるTOKYO FMの番組「Dr.Recella presents江原啓之 おと語り」。今回番組では、孤独死に向かうための心構えを教えてほしいという方のメッセージを紹介し、江原が“ことば”を届けました。
◆離婚、がん、身内にも頼れず……
「1年前に元夫と離婚しました。母からは『帰って来ない』でと言われ、頼れる身内がいません。離婚原因は、専業主婦になってもお金を貰えず、貯金を取り崩して、毎日が卵かけご飯の生活。体重も35kgまで落ちました。お金がないので働きに出たら、『帰りが遅い!』と怒られ、真冬の雪の日に、40度の熱があっても、玄関チェーンをかけられて家に入れてもらえないこともありました。
“このまま、この人に殺されるのかな……”と、ずっと悩んでいたのですが、医師と上司の助言で目が覚め、離婚しました。今は会社員として働いており、資格の勉強もしておりますが、先月、大腸がんと診断されました。母は、私が離婚したことを許しておりません。姉夫婦からも『恥ずかしいから連絡してこないで』と言われています。父は学生のときに他界しています。私の病気のことは、“母に話さない”と決めています。後悔のない孤独死に向かうための心構えを教えてください」
◆江原からの“ことば”
「“孤独死”という言葉が悪い。“孤独死”は失礼な言い方。自分で“自律”して亡くなることは“孤高死”。あなたもいろいろなことがあったから分かるのですが、悲観し過ぎ。感情があるうちは、ちゃんとした解決策は見えない。どちらの地域の方かは分かりませんが、いまどき『恥ずかしいから連絡してこないで』という家に生まれたことも、また学びなのでしょう。“人からどう見られるか”などと言う方たちも、そういうことで苦しんで生きていく。夫婦の問題なのに、母親が『許さない』と言うこともない。あなたにしか分からない、耐えてきたこともたくさんあるのでしょう。
大腸がんに関しても、すぐに生死に関わるかどうかメールには書かれていないので分かりませんが、病があるか、ないかに関わらず、“自分の死”を常に見つめておかないといけない。病気の方は、ある意味では、時間を貰えて幸せだと思う。事故や心臓発作で亡くなる方や、突然死で亡くなる方もいる。そういう人には猶予もない。私は猶予があったほうがいいと思う。そのほうがお別れもできるし、整理もできる。突然死だと悔いは残る。
私はいつも『エンディングノート』をきちんと書いてと言っている。自分の最期がきてもいいように、常に覚悟をしておかないと。私は家族に看取られて……なんてことを想像したことがない。1人で死んでいくものだと思っているし、それは全然構わないとも思っている。しかし、医療機関だけは決めておこうと思っている。あなたも離婚をして整理し、お母さんやお姉さんとは距離を置き、大腸がんに関しては『エンディングノート』を書く。猶予があるならば、役所のことでも何でも現実的な準備をすることです。お体、お大事になさってくださいね」
◆江原啓之 今宵の格言
「どんなときも救ってくれる魔法。それは理性の目です」
「本当の反省とは、克服できたときです」
番組では、江原に相談に乗ってほしい悩みや感想、メッセージを募集しています。
こちらにどしどしお寄せください。
【番組概要】
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM OH! 毎週日曜 22:00~22:25
エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
パーソナリティ:江原啓之
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/oto/