市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。8月4日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、「夏休みの宿題で“いらない”と思うもの」について取り上げました。
木曜レギュラーパートナーの若新雄純
◆夏休みの宿題の定番「自由研究」は不要?
子どもの教育メディア「ちいく村」が、小学生の親200人を対象にアンケート調査を実施。「夏休みの宿題で最も不要なものは何か?」と聞いたところ、1位は「自由研究」(57人)、2位は「絵日記」(56人)、3位は「読書感想文・作文」(41人)という結果でした。
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今回の調査結果で若新が関心を寄せたのは、「不要」だと思う宿題がいろいろと挙がる一方で、夏休みの宿題そのものは「あったほうがいい」と回答した親が200人中116人(83%)いたこと。
「みんながイメージしている“宿題”に、『自由研究』というものがうまく当てはまっていないのか、自由研究をわざわざやって“何が得られるのか”というのがピンときていないということではないか」と、小学生の子を持つ親の心情を推察します。
若新は大学でも教壇に立ち、研究も生業としている立場として、「すごく問題なのは、“研究とは何か”っていうことが全然語られていない」と指摘。「子どもたちが“研究って何だろう”ということを教わらないままに、先輩たちがやってきた“発表”の形が先行して、インパクトのある実験をした子や、面白い調査をした子の自由研究が素晴らしい、となっている。プレゼンテーションや発表の形ありきで自由研究をやらされているのが、つまらないのだと思うし、発表を競争化させている気がする」と若新。
研究した内容そのものよりも、「出来上がって、最後にどのような模造紙に書くのか、どんなふうに写真に残すのかなど、発表・展示されるものにみんな目が行きすぎている」と主張します。そうした発表の形ありきの自由研究では「あまり意味がないし、むなしい」とも。
とはいえ、「研究を楽しむことはとても大事」と声を大にします。小学生になると、「やっておいたほうがいいこと、みんなが覚えておいたほうがいいことを、1年生のときから習得させられる。それは、ある程度必要なこと」としつつも、若新自身、小学生時代に実践してきて“良かった”と感じたこととして「気になったら試してみること」を挙げます。
それは勉強に限ったことではなく、自分が気になったこと、興味が湧いたことについて調べていると、知らず知らずのうちに夢中になっているものだと言い、あらためて「気になったら調べる(試してみる)ことは、とても面白い。その体験をどんどん高度にしていくことが大事で、そうして蓄えていったことが、誰にも否定されない自分の知恵や知識になるんだろう」と語りました。
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<番組概要>
番組名:Seasoning~season your life with music~
放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/38286