吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。4月2日(土)の放送では、ジビエのブランド「タバジビエ」の保坂幸德(ほさか・ゆきのり)さんに、「タバジビエ」についてお話を伺いました。
タバジビエの商品たち
山梨県・丹波山村(たばやまむら)の人口は、わずか550人。2,000mを超える山々に囲まれ、清らかな水が流れる自然豊かなこの村が大切にしているものは「狩猟の文化」です。農業に適した場所が少なく、昔から冬を越えるための十分な食料を確保することができなかったため、命をつなぐ糧として、鹿や猪、熊などの山の幸を狩猟によって得てきました。
これらの野生動物を、村では“山の神様からの授かりもの”として尊ぶ風習が現在にも受け継がれています。
安全で高品質な鹿のモモ肉も提供
そんな丹波山村の狩猟文化を知ってもらいたいという思いから生まれたジビエのブランドが「タバジビエ」です。鹿肉を使ったカレーやコロッケ、そぼろなど、加工品の種類もさまざまです。
「狩猟っていうのは、1人ではできないんですよね」
そう語るのは、「タバジビエ」を手がける保坂さん。
「例えば、村の猟師の先輩方は『獲った動物は余すことなくいただくんだ』と言います。この村の狩猟は団結力が素晴らしくて、『一山越えたところで誰かが獲ったら、一山越えてでもみんなで獲りに行くんだ』と教えてくれるんですね」
そぼろをはじめ、さまざまな加工品をラインナップ
保坂さんは、村に根付いている文化を通して伝えたい思いがあると言います。
「今の若い方は、田舎暮らしに憧れてこういう山によく来るんですね。“1人で自然と自由に戯れたい”という夢を描いて来るわけですが、結局、こういう村に来ると1人では何もできないんですね。小さい村だけど、みんなで協力することによって、1人ではできないことができるようになるわけです。狩猟を通して、そういったことを伝えていきたい」
鹿肉が入った手作りコロッケ「鹿ゴロッケ」
山の神様からいただいた尊い命を、余すところなく提供することで、1人でも多くの人に丹波山村の狩猟文化を知ってもらいたい。そんな思いから生まれたジビエブランド「タバジビエ」。感謝の気持ちを持っておいしくいただくことが、この村の魅力を未来へ発信することにつながっていきます。
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聴取期限 2022年4月10日(日)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/