吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。9月24日(土)の放送では、沖縄県立芸術大学の教授で陶芸家の山田サトシさんに、「やちむん」についてお話を伺いました。
南国の空気を感じさせる、味わい深い「やちむん」
パーソナリティの吉田が6年7ヵ月に渡ってお届けしてきた「みらい図鑑」は、今回の放送をもって最終回。番組では、これまで身の回りのモノやコト、背景に“物語があるもの”を探して、その豊かさを数多く紹介していきました。
3年前に東京から沖縄へ移住した吉田。そこで出会ったもののひとつが、「やちむん」です。
「やちむん」とは、沖縄の方言で「焼き物」のこと。大らかで南国の空気を感じさせる味わい深い器は、“物語”そのものです。
先人たちから受け継がれてきた「やちむん」
「私が考える“やちむん”の魅力は、アジアの国々に囲まれた沖縄の地理的な環境が大きいんですね。アジアの各地の焼き物がチャンプルー、混ざり合って、さらには沖縄のマインドが作った結果が反映されていると思うんです。沖縄戦を経験したことで、たくましく生き抜いた先人たちが作り続けてきたものが、“やちむん”です」と山田さん。
沖縄の土は、焼き物を作ると分厚くなったり、ひずんだりした器が釜からたくさん出てくるため、実は不向きだと言います。ですが、それは1,300度の火を耐え抜いた証。
それをみなさんに届けている山田さん。そして、山田さんだけではなく、若い作り手が沖縄の土にこだわり、新たなやちむん製作に挑戦し続けています。
やちむん製作に挑戦し続ける山田サトシさん
また、山田さんはやちむん作りにかける思いをこんなふうに語ります。
「どういう料理が(自分が)作った器に乗るのかなと、いつもイメージしながら作っているんですよね。沖縄の風とか海とかを、器から感じ取ってもらえたらうれしいです。好き嫌いはあるかもしれないし、使い勝手が悪いなと思うかもしれないですが、手にした人たちにとって、とっておきのひとつになってほしいなと思っています」
料理を引き立てるとっておきの1枚に
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私にとっての「やちむん」は、沖縄の風や海に加えて、いつでもぬくもりを感じられる焼き物です。
100年後の未来に語り継いでいきたいモノやコトには、きっと作り手の思いが乗っています。
その思いに触れる機会が多ければ多いほど、日々の暮らしにも彩りが生まれていくのではないかと感じています。
「みらい図鑑」 吉田美穂
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聴取期限 2022年10月2日(日)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/