住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。毎週金曜日に放送している「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みをBlue Oceanリスナーみんなで考えていきます。今回は、「期待されているから、厳しく叱られるの?」と悩むリスナーからのメッセージを紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
「厳しく叱るのは、期待の裏返し」とは本当でしょうか? 最近、経験のない仕事を任されているのですが、それだけに怒られることが多いです。友人には「期待されているから仕事を任されているし、厳しく怒られる。期待しないやつには怒らない」となぐさめられ、そうなのかな? と思っているのですが、実際どうなんでしょうか……?(東京都 26歳)
このメッセージに住吉は、「確かに期待していない人には、私も関わっていきませんね(笑)。“あ……はい”みたいな感じで、なかったことにしたり、“もう自分でやるから大丈夫です”みたいな感じになってしまうかもしれない。かといって、期待している人に対して厳しく叱ったことはあまりない。私の場合はアナウンサーなので(会社員時代は)“後輩の才能をつぶしてしまうのでは……”という恐怖があって、あまり言えなかったんです。『こうしたほうがいいかもよ?』というような感じで、たまに言うことはありましたが。でもそれは、期待していない人には言わなかったかもしれない」とコメント。
番組には、たくさんのメッセージが届きました。この記事では、その一部を紹介します。
■基本的に怒ったり、叱ったりしないし、怒られることも大嫌い。怒るという行為の9割以上は、その人の感情で怒ることがほとんどだと思うからです。仕事でわざと失敗するようなことはほとんどなく、一生懸命やった上での失敗なので、怒ったところで、その人のやる気を削いだり、無駄に気を落とさせてしまうことがあるからです。感情的に叱るよりも「どうしてこうなったんだろう?」と失敗した原因を一緒に考えて、「次回は○○するようにしたほうがいいね」とアドバイスをするほうが、よく伝わって理解してもらえると思います。すぐ怒る人には、あまり近づきたくないですよね(東京都 36歳 男性)
■“怒り”は感情です。アンガーマネジメントという言葉もありますが、怒る前に大きく深呼吸を3~5回くらいすると、感情が少し抑えられることもあります。職場での効率を考えると、感情的に怒鳴ったりするよりも、まずは失敗をふまえて“どうすればいいか?”を本人に考えてもらい、そのうえで“こうしたほうがいいよ”と分かるように伝えて、自ら動くように仕向けるほうが、より大人なやり方だと思います。あとは、うまく褒めて“次はこれをやろうか”という次のステップに持っていくのか、“大変だったよね”と言って共感しつつ、“でも、こうしたほうがいいよ”とアドバイスをしたり。“怒りの指導”以外のやり方は、いろいろありますよ。
■叱るのにはエネルギーがいります。ニコニコやり過ごすほうが気が楽です。叱った後に、“あの言い方で良かったのか?”“きちんと伝わったのか?”と悩むこともしばしばです。なので、期待しない相手や話を聞かない相手には叱りません。気をつけていることは、“怒らないこと。“叱る”と“怒る”は違います。“叱る”は、相手の成長を思って注意をすること。“怒る”は、個人の感情をぶちまけること。これが後者の場合は、相手には伝わらないと思います。私の場合、叱るときは自分のコンディションを整えてから叱るようにしています(神奈川県 49歳 女性)
■叱られたときは、叱ってくれた相手の気持ちを想像すると、叱られている意図がわかるかもしれません。わからなければ、相手ととことん話せばいい。話すことで信頼関係はできていきますよ。上司としても、話してくれる部下は安心できる相手です。
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/