吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。7月4日(土)の放送では、株式会社マスタードシード22代表の岸保宏(がんぼ・ひろし)さんに、同社が開発した「ベジアイス」についてお話を伺いました。
規格外野菜を有効活用した「ベジアイス」
そらまめ、焼きなす、大葉……野菜の名前がそのままつけられた「ベジアイス」。
原材料にそれぞれの野菜がふんだんに使用されていて、野菜の味がしっかりと感じられるヘルシーな味わいが評判を呼んでいます。
アイスに使われている野菜は、いずれも「規格外野菜」。曲がっている、色が薄い、傷がついているなど、味や栄養価は何ひとつ変わらないのに、見た目が悪いという理由だけで廃棄される野菜は、生産量の約4割にものぼると言われています。
そんな規格外野菜を有効活用して誕生したのが、「ベジアイス」。
ヘルシーな味わいが大評判
マスタードシード22では、10年ほど前から季節の旬に合った「ベジアイス」を作り続けています。
岸保さんは、「僕たちは、アイスをきっかけに農業が盛り上がっていく形を作りたいというか、きっかけを作っているんですね。例えば、アイスを売っている隣で、キュウリを売ったり、ピーマンを売ったり。そんなふうにしてやってきました。そうしたらピーマンを食べられなかった人が、アイスなら食べられて、そこからピーマンを食べられるようになったりとか」と反響ぶりを語ります。
廃棄される野菜を減らすことも大事ですが、ベジアイス事業の目的は、「農家を盛り上げて日本の農業を次世代につないでいくこと」と岸保さん。
「日本の農業を次世代につないでいきたい」
「農業を応援するということは、地域を盛り上げることにもつながると思っています。大規模じゃなくてもいいんです。スモールファーマーが何組かできれば、“あなたのところはキュウリを作っているんですね。僕はトマトを作っているので、物々交換しましょう!”みたいなね。助け合いも生まれるし、そうやって地域のコミュニティも生まれてきたら素敵ですよね。僕たちのきっかけを通じて、少しずつでも、みんなで変わっていけたらいいなと思っているんです」
野菜嫌いな子どもが、このアイスを食べて野菜を好きになり、さらには農業に興味を持って、農業の道に進む……。「ベジアイス」は、スモールファーマーが増えていくきっかけづくりにもなりそうですね。
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php