手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。9月10日(土)の放送では、「フェーズフリー認証商品」について取り上げました。
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“備えない防災=フェーズフリー”とは、日常と非日常の時間(=フェーズ)を分けることなく、非日常にも使えるものを日常に取り入れようという考えです。最近では、各メーカーからフェーズフリー商品が多く販売されています。また、一般社団法人フェーズフリー協会では、フェーズフリーにあたるモノ・サービスの定義を4つのカテゴリーに分けています。
◆カテゴリーA:防災及び特定の職業・趣味などで日常的に利用
アウトドアなどで使用するテントや寝袋、カセットコンロ、ヘルメット、LEDランタンなどが当てはまります。
◆カテゴリーB:利用方法の提案によってフェーズフリーの価値を提供
すでに存在している日常のモノやサービスに、非日常での新たな利用方法を提案できたモノは、これに当てはまります。
◆カテゴリーC:日常時も非日常時も同じフェーズフリーの価値を提供
普段から使用し、非常時もそのまま使える物が、これに当てはまります。例えば、従来のボールペンでは濡れた紙に書くことは難しいですが、加圧ボールペンは状況に影響されずに書くことができるので、フェーズフリー商品になります。
◆カテゴリーD:日常時とは別に災害時に役立つフェーズフリーの価値を発揮
非常時に本来の持つ機能とは別の用途や機能でフェーズフリーの価値を発揮する物は、これに当てはまります。
この4つのカテゴリーのなかに当てはまる商品・サービスで、フェーズフリー協会に認証されれば「PE認証マーク」の使用が認められます。
例えば、PE認証マークを受けている株式会社三和製作所の「ハートブリッジ バケツにもなる撥水(はっすい)バッグ」は、日常時はバッグとして使用でき、非常時にはバケツ代わりに6リットルの水を運ぶことができます。
また、三和製作所 営業部・法人営業課の村上和広(むらかみ・かずひろ)さんは、撥水バッグに加えて、水害から身を守る「浮く防水リュック『Beat Board(ビートボード)』」も人気だと話します。
「いざというときに躊躇なく使えるように、キャンプや通勤・通学にも使えるデザインでありつつ、(水害時には)ちゃんと水に浮く機能もあります。さらにはロープも付属されており、それを川に投げて人を助ける場面も想定しています。自分が助かるだけではなく、1人でも多くの人を救うためのバッグです」と商品に込めた思いを語ります。
また、バッグは救命胴衣と同等以上のレベルで活用できたり、バルブも付いているので、給水タンクとしても利用できるそうです。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/