市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。9月1日(木)放送の「若新雄純の『無責任相談所』」のコーナーでは、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が、リスナーからの相談に答えました。
木曜レギュラーパートナーの若新雄純
若新がリスナーからのお悩みに答えるものの、その回答には一切責任を取らないという斬新(!?)なコーナー。この日は、「セカンドハウスを地方に購入することを、価値観が合わない両親にどう報告すべきか……」と悩む50代・相談者からのメッセージを紹介しました。
<リスナーからの相談>
高校まで過ごした北陸地方に、セカンドハウスとして新築マンションを購入しました。これを両親に、どのように報告しようか悩んでいます。
両親はすごくマイナス思考で「マンションは買うものでない」という主義。でも私は、子育てを終えた後、自分の楽しみのために土地勘のある地方にマンションが欲しくなりました。ちなみに現在、配偶者はいません。北陸出身の若新さんのご意見を聞きたいです。
◆親の期待に応えるために生きているのではない
この相談に若新は、「人間は自分の生きざまのようなものを、親に理解してもらいたいというか、認めてもらいたいという欲求が根底にはあるのだと思う」と述べます。それ故に、親離れをして経済的に自立していても「いつまでも親の期待や喜ぶ顔を意識して生きてしまっている人は多いと思う」と推察します。
一方、若新自身はというと「両親学校の先生で、自分への期待も大きかった。だからこそ、親の期待に応えていないような選択をしたときに、(そのことを)親に報告するのがいちいち楽しみだった」と話します。これまで、そのような機会が何度もあり、そのたびに親子で意見をぶつけ合うことがあっても、最終的には“いい親子関係だな”と実感していると言います。
そんな自身の体験を述べた上で、「自分は親の期待に応えるために生きているのではなくて、“こういう生き方を選んでいる”ということを、(自分の意見・意思として)ちょくちょくぶつけていくことが大事。それを積み重ねていったとしても親子の縁は切れるものではない」と主張します。その際、親から共感や理解を得ようとするのではなく、「期待になんて応えてなくて、理解してもらえなくても(親子の)縁が切れないのを確認することが大事」とも。
また、「子育てを終えた後、自分の楽しみのために……」という相談メッセージの文面から、相談者にも子どもがいるであろうとした上で、「いい意味で、自分も子どもにも裏切られていくべき。完全に共感できなくてもいいし、理解できなくてもいいと思う」と親子関係のあり方について言及。
続けて「価値観やいろいろな環境の変化があっても、変わらない関係・居場所があるんだなということを確認できるのは、人間にとって大事な瞬間なのでは」と投げかけます。そして、あらためて「親の期待通りに生きていないということをぶつけ、それでも縁が切れてはしまわないことを確認できることが、親子関係を続ける意味だと思う」と話しました。
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<番組概要>
番組名:Seasoning~season your life with music~
放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/38286