吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。今回の放送では老舗洋菓子メーカー、株式会社コロンバン代表取締役社長の小澤俊文さんにお話を伺いました。
コロンバン原宿本店屋上で採れた「原宿はちみつ」を味わうために開発された「原宿はちみつプリン」
東京・原宿。この街が発信するのはファッションだけではありません。本店を構える洋菓子ブランド、「コロンバン」が発信しているのは「養蜂」。表参道のど真ん中でミツバチを育て、“MADE IN TOKYO”の蜂蜜で、お菓子を作っています。
コロンバン原宿本店の屋上にある養蜂場
会社の経営理念に「社会貢献」を掲げるコロンバン。洋菓子店では蜂蜜をたくさん使いますが、近年、ミツバチが危機的状況にあることを受けて、養蜂に着手しました。
ひとくちに「養蜂」といってもいろいろあるそうですが、コロンバンでの蜂蜜の採取は7月まで。8月以降は採らずに、越冬させることでミツバチたちの群れを強くしています。
コロンバンの代表、小澤俊文さんに伺いました。
「ミツバチが飛ぶ距離は片道3kmまでなんですね。原宿は、都内でも有数の蜜源が密集している場所なんです。明治神宮や代々木公園、新宿御苑、赤坂御所、青山公園……と。ここまで恵まれている土地は、都内ではそうそうないんじゃないかと言われています」
花粉を媒介することが仕事のミツバチは、地球上の連鎖のベースを担っています。もし、地球上からミツバチが消えてしまったら、人類は数年しか生きられないとも言われています。蜂蜜の味を知ってもらうのは手段。養蜂そのものを知ってほしい、と小澤さんは話します。
「ミツバチが地球からいなくなると、じつは、大変なことになるんだと。ですから、食べることをきっかけにして、ミツバチや蜂蜜に関心を持ってもらいたいんですね。そのことによって、ミツバチたちを大事にする気持ちになってもらうことが目的なんです」
養蜂を行うコロンバンの「みつばち委員会」スタッフ
季節によって味も香りも違う、原宿生まれの蜂蜜。この先もずっと、ミツバチが暮らしていける環境を守っていきたいですね。
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php