住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。暮らしとお金の情報サイト
「家計見直しナビ」とタッグを組んで、お金や保険のプロに“家計のお悩み”を相談し、日常生活におけるお金にまつわる豆知識を学ぶコーナー「家計見直しナビ presents おさいふ相談室」。10月30日(金)の放送は、ファイナンシャルプランナー・坂本綾子さんがリスナーの質問に答えました。
※写真はイメージです
<リスナーの質問>
母が高齢になり、終活を始めました。一般的な葬儀に必要な金額を教えてください。まだ元気なうちに、いろいろ知っておきたいので、よろしくお願いいたします(東京都 45歳 専業主婦)
住吉:私と同世代です。親が元気なうちに、いろんなことを考えたり、調べておきたいという気持ちは、とてもよくわかります。今回は、“お金のプロフェッショナル”で「まだ間に合う! 50歳からのお金の基本」などの著書もあるファイナンシャルプランナー・坂本綾子さんに伺いました。
◆一般的な葬儀費用は?
坂本:規模、場所、参列者の人数などにもよりますが、一般的な葬儀費用は「50万円~高くても200万円くらい」の間になります。
葬儀にかける費用は、年々少なくなってきています。理由はいくつかあるのですが、まず1つは、ご近所・親戚付き合いが減っていること。
もう1つは、高齢化で参列者が減っていることが影響しています。結果的に、こじんまりとした葬儀が増えているということもあって、葬儀にかける費用は安くなっています。
住吉:50万から200万と聞くと、かなり幅があるような感じもします。業者による違いやオプションで金額が変わってきたり、ご本人の希望や、お付き合いの度合い(葬儀規模)など、いろんな要素が関わってきますね。
◆葬儀費用について注意すべき点
坂本:確認するポイントは2つあります。1つ目は、今、終活に興味がある高齢者の方もいらっしゃるので、親御さんが「こういうふうにしたい」という希望があるかもしれません。まずは、本人がどんな葬儀を望んでいるか聞いてみることです。
2つ目は、親御さんが自ら葬儀の準備をされているか否かを確認すること。
例えば……
・冠婚葬祭用の積み立て制度「互助会」と契約しているか否か
→「互助会」とは?……加入者が毎月一定額の掛金を前払金として払うことにより、冠婚葬祭の儀式に対するサービスが受けられるシステム。
・葬儀費用に充てるために「生命保険」に入っているか否か
まず、この2点を確認する必要があると思います。
その上で実際に葬儀をする場合に注意すべき点は
「必ず複数の業者から見積もりを取ること」。
→項目の詳細を確認し、必要な項目の有無と総額を確認する(思っていたよりも多い金額で請求されるケースもあるため)
→最初の見積もりに何が入っていて総額いくらになるのかを確認すること(後付けで追加請求されるケースがあるため)
葬儀費用(の内訳)は本当に分かりにくいため、何が入っていて、総額いくらになるのかを必ず確認することが大事です。
住吉:ちなみに私も祖母の葬儀で、一つひとつ確認することの重要性を実感しました。後から必要事項が出てきて、“これもお金がかかるんだな……”ということを体験したことがあります。本当に細かいですし、きちんと確認して注意をしないといけませんね。
また、これまでは法定相続人(通常は配偶者や子ども)が葬儀費用を支払って、相続財産から差し引いて、経費にできるのが一般的でしたが、民法改正により遺産分割協議が終わる前でも、法定相続人であれば法定相続分の3分の1まで(上限150万円)を銀行から引き出せるようになったので、これを利用する方法もあります。
いずれにせよ、親の葬儀というのは急にやってきて、ショックや悲しみのなかで、細かいことを判断できなくなってしまうこともありますので、親御さんが元気なうちに確認したり、イメージをして心の準備をしておくことが大事かなと思います。
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聴取期限:2019年11月7日(土)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.kakeinavi.jp/blue-ocean/