吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。1月4日(土)の放送では、和ろうそくの専門メーカー「大與(だいよ)」代表の大西巧さんに、「和ろうそく」についてお話を伺いました。
環境や人にやさしい「お米のろうそく」
ろうそくには、洋ろうそくと和ろうそくがあります。石油から採れるパラフィンが原料の洋ろうそくに対して、和ろうそくの原料は植物性。
一本一本、手作業で作られていくために大量生産はできませんが、和ろうそくは、煙が少なく、蝋(ろう)が垂れにくいのが特徴です。
天然素材から採れる蝋を素材とするため、和ろうそくを製造するメーカーは少なくなっているのが現状のなか、100年以上続く老舗の和ろうそく工房が滋賀県高島市にあります。
1914年(大正3年)創業の「大與」。“自然を暮らしのなかに取り入れた、丁寧で豊かな暮らしを”コンセプトに、神事には欠かせないろうそくを作りながら、現代の暮らしに合わせた和ろうそくを展開しているブランドです。
100年以上続く老舗「大與」
そんな「大與」が提案する「お米のろうそく」が、環境や人にやさしいろうそくとして、注目を集めています。
「お米のろうそくは、米糠蝋(こめぬかろう)といってお米の糠から抽出した蝋を100%使っている和ろうそくです。蝋が垂れにくく、においもススも少ないんですね。何よりも、米糠蝋100%でできるっていうところに、この価値があると思っています」と大西さん。
一人前の和ろうそくの職人になるには、10年かかると言われています。
蝋の温度や外の気温、さらには、自分の体調や精神状態まで、一瞬一瞬、変わっていく空気を掴みながら、淡々と仕事を進めることができるようになるまでの時間。それが10年という月日なんですね。
熟練の技が光る和ろうそく
一本一本、熟練の職人が作り上げる和ろうそく。やわらかな炎と静かなゆらめきに身を委ねてみませんか?
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php