サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。藤原ヒロシさんをゲストに迎え、リスナーから届いた『友達はいたほうが楽しいですか?』という質問に回答しました。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」10月9日(金)放送分)
山口:今夜は、先週に引き続き僕の先生でもあり、恋人のような存在でもある、藤原ヒロシさんとお届けしていきます。よろしくお願いします。
藤原:よろしくお願いします。
――リスナーの質問:『友達がいません。友達ってやっぱりいたほうが楽しいですか?』
藤原:うーん、友達はね……何を友達というかはあれですけど、いたほうがいいですね。
山口:藤原さんの中で、知り合いと友達の境界線ってあります? どこからが友達で、どこからが知り合いって。
藤原:まず遠い知り合いは、連絡を取り合わなくて……連絡先は知らないけど知り合いっているでしょ。どこかにお茶飲みにいったらたまたまいて、「久しぶりーっ」て話すような人。で、友達は、常々連絡を取り合ってる……でも取り合わない友達もいるもんな。難しいね、確かに。僕、友達は山口くんに紹介するので。山口くんはもう、僕にとって友達以上恋人未満みたいなとこなので(笑)。
山口:ははは! 特殊な関係性ではありますよね(笑)。
藤原:だから、僕の友達はだいたい知ってると思う。
山口:そうっすか? 話が脱線するんですけど、「山口さん、藤原さんと仲いいんですよね? 僕、藤原さん知ってるんですよ」とか、「ヒロシくん、知ってるんだよ」とかよく言われるんですよ。僕ね、それを言ってくる人って信用しないようにしているんですよね。
藤原:ふふふ(笑)。でもそれは先輩が多いでしょ?
山口:先輩が多いです。「僕、藤原さんを知っているから安心していいよ、こっち側だよ」って言ってくる人って……例えば、1ヵ月とか仕事をやっていく中で、「実」は……っていうんだったらいいけど。一発目でそれを言ってくる人って、なんかちょっと……逆に気をつけようって思っちゃうというか、藤原さんを使ってるって思っちゃうというか……。
藤原:それって、レストランとかでもあるんだけど……お店に入った途端に「藤原さん、いつも見てますよ」って言われてごはんを食べるよりも、帰るときに「いつも見てます。ありがとうございます」のほうがいいなって思う。
山口:「あ、知ってたんですね」って。それ、かっこいいですね~。
藤原:でも逆にそれを言ってくれないから、ベラベラとすごいパーソナルなことを話していることもあるし(笑)。
山口:はははは! やっべー……みたいなね(笑)。それ怖いっすよね。
藤原:この質問に答えると……友達はやっぱりいたほうが、楽しいのは楽しいと思いますよ。1人でも2人でも。
――『落ち込むことはありますか? 落ち込んだときは、何をして過ごしますか?』
藤原:落ち込むことありますねー。
山口:ありますよね。僕ね、今でも覚えていますよ。藤原さんがすっごく落ち込んで僕にメールしてきたの。「どうしちゃったんだろう?」って思って。
藤原:何もしてくれなかったね。
山口:えー! そんなことないっすよ。僕なりに……「いつでも連絡くださいね」とか、「どうしちゃったんですか?」とか、ちゃんとやったつもりだったんですけど。
藤原:それは、全然回答になってないよ。
山口:回答になってない……(笑)。なんで落ち込んでいるかが分からなかったから……それは聞けないじゃないですか。
藤原:いやー、聞いてほしかったなー。そのときに「すぐ行くよ!」って来てくれてたらなー。
山口:いや、「今、行きましょうか?」って言ったら、「大丈夫だよ」って絶対言いますって。
藤原:いや、そんなことないよ。
山口:絶対言うもん!
藤原:まあでも、落ち込むことはありますよ、結構。
山口:落ち込んでいない時間のほうが、1年の中で考えたら多いかもしれない。浮かれている時より。藤原さんはどうしますか? 落ち込んでいる時は。
藤原:僕は、結構もう歳も歳だし、慣れちゃっていて。結局時間が経てば、薄れていくっていうことは分かっているから。今まで何度も落ち込むことをしているじゃん。ずっと落ち込んでいても、何日か経ったら……事件によっては何ヶ月、何年っていうのもあるかもしれないけど、いつかは忘れちゃうじゃん。立ち直れる。それを知っているから、待つしかないとは思うかもね。
山口:どんなことで落ち込みますか?
藤原:仕事でもなんでも意思の疎通ができなかったりとか、自分が良いと思って言ったりやったりしてしまったことが、最悪のことになっていたりとか……。
山口:藤原さんでもそんなことがありますか?
藤原:あるよ、たまに。
山口:人間関係っていうのも、結構大きいですよね。
藤原:そう。しかも、自分は良いと思ったことが、先方には全く良くなかったんだなってことはすごい落ち込む。
山口:でも自分のせいだってはっきり分かっていれば、ピュアに落ち込めるんですけど……「なんでそんなことになっちゃったんだろう……」みたいな時は……。
藤原:自分が良いと思ってやっても、違う結果になってしまうこともあるよね。。
山口:そういう時って落ち込み方もちょっと特殊だから、長引いちゃったりとかもありますよね。
藤原:でも、時間が経ったら絶対立ち直れるので。
山口:僕、自分が落ち込んだ時というか問題があった時に、藤原さんとドライブして車の中でその話したじゃないですか。それですごい楽になったんですよ。
藤原:それはまさに友達以上じゃないですか(笑)。
山口:確かにそういう話ができるのって、藤原さんしかいないかもしれないですね。
藤原ヒロシさんは、10月7日にニューアルバム『slumbers 2』をリリース。山口は「僕も藤原さんの孤独っていうか、1人の時間の過ごし方みたいなもの……そういうムードをすごく感じました。サカナクションを好きな人たちも、藤原さんのこのアルバムを聴くと何か感じるものがあると思います。僕らが今作っているアルバムの雰囲気も、実はムードがあるものが多くて。やっぱり同じところを見ているんだな、って感じがして安心しました」と話していました。
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月~金曜 22:00~23:55
番組Webサイト ⇒
https://www.tfm.co.jp/lock/