吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。8月1日(土)の放送では、新潟県三条市にある生活道具のブランド「folk product(フォルク・プロダクト)」代表の鈴木日富(すずき・ひとみ)さんに、「チョークボードバインダー」についてお話を伺いました。
職人技が光る「チョークボードバインダー」
板の上に仕掛けたエサに触れたネズミを、バネの反動ではさみ込む装置「ねずみ捕り板」。そんな昔ながらの罠に使われている“強いバネ”をほとんどそのまま使って、ある文房具がつくられています。
「ねずみ捕り板」
それは、紙を挟む「バインダー」。
ボードの部分は、表も裏も、チョークで書き込めるようにつくられていて、メッセージボードやお店の看板などにも活躍。シンプルなデザインと、耐久性に優れたバネが評判を呼んでいます。
シンプルなデザインと耐久性に優れたバネが評判
この「チョークボードバインダー」をつくっているのは、いまなお「ねずみ捕り板」をつくっている職人さん。
一つひとつ手作業でバインダー用に改良して、クリップを取り付けています。
「ねずみ捕り板は、バネという原始的な機能を持ったものですが、とても魅力的な道具なので、バインダーのクリップという形状に変えていただいて、取り付けてもらっています」と鈴木さん。
一つひとつ職人による手作業
「ねずみ捕り板」の“技”が活かされた、チョークボードバインダー。「全国各地の職人の技を、もっと多くの方に知ってほしい」と話します。
「自分も職人だったのですが、職人って、基本的にモノを多く語らないと思うんですが、やはりできたものが往々に語っていると思うんですね。本当に良いものは、ちゃんと使い続けられて、生き残って、いまでも使われているものが本物だと思うんですよね」
オシャレなだけではなく、機能性も兼ね備えたチョークボードバインダー。“シンプル・イズ・ベスト”は、職人魂の証ですね。
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php