吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。今回の放送では、東京都台東区にある万華鏡専門店「創心万華鏡」の豊田美百花さんにお話を伺いました。
ワークショップは外国人観光客にも大人気
今回の主人公は、「万華鏡」。筒に開けられた小さな穴をのぞき込んで、くるくると回せば、キラキラとした世界が広がる……。同じ模様は2度と見ることができない、玩具を超えたアートです。
1816年にスコットランドの物理学者によって発明され、ヨーロッパ、アジアを経由して江戸時代のころ、日本に広まりました。
明治から大正、そして昭和にかけて、日本で作られたものもありましたが、当時の素材が紙だったため、ほとんどのものが戦争中に消失。アンティークと呼ばれる万華鏡は、残っていないのが現状です。
“のぞき穴”から覗いてみると……
「万華鏡って、できあがって最後の最後に“のぞき穴”から覗いてみるまで、どのような映像ができるかわからないところが魅力なんです」と豊田さん。
外国人客が増えていることもあり、日本の伝統工芸の素材や、メーカーとコラボした陶器や蒔絵、漆などを使い、若手のクリエイターと組んで、さまざまな和テイストの作品を展開しています。
また、販売だけではなくワークショップのニーズにも応え、小学校で万華鏡づくりの出張指導や、老人ホームでのワークショップの実績も。世代や年齢に沿った作りやすい内容で、多くの人に体験してもらうことで、ローカルコミュニティーの活性化に一役買っています。
広がる世界に興味津々
「自分で作るものが、どんな風にできあがるかとか。みんなで盛り上がれるっていうかね。一緒に同じものを作ったとしても、自分が作るとこんな風になったとか、隣同士で見せ合うなどして“コミュニケーションの輪”みたいなものが広がっていく様子がすごいなと思うし、『気分が落ち込んでいるときの励ましになった』という声もあって、それはすごくうれしいなと思います」
小さなのぞき穴のなかに広がる無限の世界。一緒に作った人同士で、コミュニケーションの輪が広がっていくのってステキですね。
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php