手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。1月9日(土)の放送では、主婦の視点で防災の知識を教えている防災アドバイザーの岡部梨恵子さんに「ローリングストック」について伺いました。
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あなたは年末年始に防災の備蓄について見直しましたか? もし忘れていたら、備蓄品は足りているのかチェックしてくださいね。そして、備蓄の方法も大切です。そこで今回は、いま注目されている“ローリングストック”をする際のひと工夫を紹介します。
ローリングストックとは、普段から少し多めに食材や加工品を買って、使ったら使った分だけ新しく買い足し、常に一定の食料を家に備蓄しておく方法のこと。備蓄のための食材や加工品を買ってきた際、つい空いている場所にしまいがちですが、それよりも1ヵ所にまとめたほうが賞味期限などの管理がしやすいメリットがあります。
次に食材について。災害の際に手に入りにくくなるものとして、果物、野菜、乳製品、お肉などがあります。缶詰めやパウチに入った果物と野菜ジュース、常温の乳製品を購入しておくと便利です。
また、お肉については、冷蔵庫や冷凍庫をうまく活用してほしいと岡部さん。「冷蔵庫と冷凍庫をちゃんと管理できれば、備蓄庫として使えるんです。保冷剤を入れておけば、万が一に停電をしてもクーラーボックスの役目を果たしてくれます」。日頃からスーパーなどでもらった保冷剤を冷凍庫のなかに入れておくことが大切ですね。
最後に、「家族のためにも“栄養”について考えながら食材を選ぶことが大切。タンパク質、野菜、海藻類、炭水化物など、そういった食材をバランスよく用意しておいていただかないと、被災したときに(栄養の)バランスが崩れて体調不良が起こるんです。災害関連死と言って、助かった命なのに、その後の生活が劣悪になることによって亡くなってしまう方もいらっしゃるので、備蓄する際には栄養のバランスも頭に入れておいていただくことが大切」と強調していました。
災害が発生した後、私たちの体を支えてくれるのは食事です。ローリングストックの食材・加工品選びは栄養のバランスを考えて選ぶようにしましょう。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/