吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。1月11日(土)の放送では、不忍ブックストリート代表で「一箱古本市」発起人の南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)さんに、「一箱古本市」についてお話を伺いました。
全国へと広がりを見せる「一箱古本市」
東京の東側、文京区と台東区にまたがる地域、谷中、根津、千駄木。通称“谷根千”には、書店や古本屋などさまざまな本屋が集まっているエリアがあり、「不忍ブックストリート」と呼ばれています。
そんな「不忍ブックストリート」で2005年に生まれたイベント「一箱古本市」が人気を呼び、全国へと広がっています。
イベントは大盛況!
「一箱古本市」は、言ってみれば本のフリーマーケット。その名の通り、ダンボール一箱分の古本を販売する古本市です。
一般の人も出店オーケー。参加者は「店主」と呼ばれ、一箱のなかに本と想いを詰め込んで店名をつけ、ポップや飾り付けをして、出店者の人たちが1日だけの本屋さんになれる。本が大好きな人にとってはたまらないイベントです。
「一度参加して出店する側になった人が、その楽しさを他の人に伝えることで、次第に広がってきたという気がします。それぞれの人の顔が見えるというか、普段どういう本を読んでいて、どういう本が好きなのかもわかります」と実感を語る南陀楼さん。
段ボール一箱といっても、そのなかにどんな本をチョイスして納めるのか……それ自体がワクワクする作業です。
店名、ポップや飾り付けも個性的
「一箱古本市に出店するために、“音楽”とか“村上春樹”とか、テーマを決めて出店する人が多いのですが、そのために自分の読書経験を見直したりするわけですね」
一箱のなかに詰め込まれた本は、“私は、こんな人間です”という自己紹介。そのため、出会いが生まれやすいと言います。
「お客さんも、自分と同じ好きな趣向を持った本がそこに出ていると、非常にシンパシーを持って、本を見ることができるのが大きいと思います」
小さい箱のなかに広がるのは無限大の宇宙。本というツールが新しい出会いを育んでくれる「一箱古本市」に、皆さんもでかけてみませんか?
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php