ちゃんみなさんが、11月29日（月）放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」に登場。12月2日（木）までの4日間、番組内の期間限定コーナー「ちゃんみなLOCKS!」にて、10代のリスナーにメッセージを届けます。初日の放送は「想像力」をテーマに、自身の経験から気づいたことを伝えました。



ちゃんみな：みんなはいろいろな物事に対して、想像力ってどれくらい働かせているのかな？ 私、『なんで人間はこうなんだろう……？』とか考えたり勉強することが好きなんです。そんななかで、調べていて興味深いなと思ったことがあります。

想像してそれをシェアできるのって、人間だけらしいんです。

他の動物は、想像することができても、それをシェアしてみんなで共有することができないんですよ。想像をシェアしたり共有したりすることで、人間はチーム力がつくし、共感してもらうことができる。例えば、日本語韓国語中国語……いろんな言葉を独自に生み出して、みんなで力を合わせることもできるし、対立することもできる。そういうことができるのは、唯一人間だけだと私は聞きました。私たちの持ってる想像力っていうのは、プラスにもマイナスにも働くっていうことですね。

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ちゃんみな：私も結構幼少期からいろいろあったんですけど……私のことをあまり知らない方もいると思うので、ちょっと説明させてください。

私は韓国で生まれたんです。3歳ぐらいまで韓国にいて、7歳のときに日本に来ました。3年の空白は、基本的に日本と韓国を行ったり来たりしてたんですけど。アメリカにもいたことがありますね。

日本に来たのが7歳のときだったので、日本語もいまみたいに流暢じゃなくて、あまりしゃべることができなかったんですよ。当時は友達もあんまりいなかったから、急に外人が入ってきた！ みたいなことになっちゃって……いじめにあったんですね。宇宙人が来たみたいな（笑）。結構ひどかったんですよ、石を投げられたこともあったし、池に落とされたこともあったし……いろんなことがありました。

そんなときに、ダンスを始めたんです。そうしたら、その独特さが評価されたりしたんですよ。なので、いる場所によって自分の持つ特性っていうものは、その人の想像力によって、褒められたりけなされたりすることがあるんですね。それは大人になっても変わらないですけど……。

つまり何が言いたいかと言うと、想像力が足りてるかどうかで、言葉って人に対して武器になったりならなかったり、救われたりするんじゃないかな？ と思っています。昔からこういう考え事をする性格なので、歌詞を書いたりメロディを考えたりしてたし、いまは自分の想像力を活かす仕事につけていて、良かったなと思ってます。みんなはどう思ってるのかな？ もし今いじめられてしまっていたり、誰も共感してくれないと思っていたりしたら、それはもしかしたら、想像力が足りていないだけかもしれない。

私は一歩外に出て、自分の思っていること、自分の想像、夢みたいなものを言葉にして共有したことによって、仲間も増えたし私のことが好きって言ってくれる人にも出会えた。逆に、「理解できないよ」って言われることももちろんあるけど……。

私は音楽を通して、君の一番の理解者でありたいなと思っていますし、君が思う“悩み、痛み”……そういうものを、自分の想像力を通していろんな所に発信したいなと思っています。それが、アイディアを、ものを、作るということだと思います。


――ここで、「想像力」（10月発売のアルバム『ハレンチ』に収録）をオンエア



ちゃんみな：今、流した「想像力」は、昔から私が見てる夢だったり想像だったりが「変なものかもしれない……」って思ってしまったときに書いた曲です。

そのときは、病院に行ったりとかしたんですよ。これ勘違いしてほしくないのが、病院に行くのは悪いことじゃないですよ。日本だと、特に病院に行ってることが恥ずかしいと思われることも結構あるんだけど……恥ずかしいことじゃないから。本当に悩んでる人に、親身になってくれる先生がいる可能性もあるし。この曲は、そんな先生がいなくて理解されなくて嫌だった、っていう話なんですけど（笑）。

いろんな悩みも、私はこうやって曲にできました。みなさんも、きっともっと、素晴らしいことができると思います。それではまた明日、お会いしましょう。

＜番組概要＞
番組名：SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ：こもり校長、ぺえ教頭
放送日時：月～木曜 22:00～23:55／金曜 22:00～22:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/