住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。“頑張るプロフェッショナルの素顔に迫る”をテーマに、各界で活躍されている素敵な方々をゲストに迎えて話を伺うコーナー「Blue Ocean Professional supported by あきゅらいず」。
4月18日(月)のゲストは、ピチカート・ファイヴの3代目ボーカリストとして90年代に一世を風靡し、現在はソロシンガーとして活躍する野宮真貴さん。今回の放送では、デビュー40周年を迎えた心境や、最新アルバム『New Beautiful』制作エピソードについて語ってくれました。
野宮真貴さん
1981年のソロデビュー後、音楽ユニット「ポータブル・ロック」の活動を経て、1990年に
ピチカート・ファイヴ3代目ボーカリストとして加入。90年代に一世を風靡した渋谷系ムーブメントを国内外で巻き起こし、2001年からはソロシンガーとして活動しています。
2021年にデビュー40周年を迎え、2022年4月20日(水)に40周年のアニバーサリーとなるニューアルバム『New Beautiful』をリリース。音楽、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活動しています。
野宮真貴さん
◆デビュー40周年を迎えた心境は?
住吉:40周年というきりがいいタイミングですと、これまでの活動を振り返ったりしますか?
野宮:そうですね。今回は40周年記念アルバムも出すことになったので、デビュー当時から振り返ってみましたね。この40年でずいぶん音楽も変わったし、歌ってきた音楽も変わっていきました。なかなか感慨深いです。
住吉:振り返るにあたって、「これは大きな転機だったな」と思えることってありましたか?
野宮:私は10年に1度転機があるんですよ。1981年にデビューして、1990年にピチカート・ファイヴに入って、2001年にソロ活動に戻った。そのなかでも一番の転機は何かって考えると、やっぱりピチカート・ファイヴの3代目ボーカリストになったことかなと思います。(ピチカート・ファイヴの)小西康陽さんから「メインボーカルになってほしい」って電話がかかってきてね。電話の最後にね、「君をスターにしてみせる」って言われたんですよ(笑)。
住吉:カッコいい!
野宮:その言葉が決め手というか、やってみようかなと思いましたね。
住吉:小西さんは、野宮さんのお声に惚れ込んでお声がけしたのでしょうか?
野宮:そうですね。2代目のボーカルの田島貴男さんのとき、コーラスで参加していたんですね。田島さんがORIGINAL LOVEに専念することになって、メインボーカルに誘われました。
住吉:ビジョンが見えていたから、小西さんも「君をスターにしてみせる」とおっしゃったんでしょうね。
野宮:ピチカートで海外デビューをしてワールドツアーに行ったり、想像以上の世界を見せてもらったので、約束を守ってくれたのかなって思います。
住吉:本当ですね!
ピチカート・ファイヴ時代の野宮さん。撮影中のひとコマ
◆渋谷系サウンドを発信し続けることが使命
住吉:“渋谷系の女王”と呼ばれている野宮さん。今はどんな思いでご活動されているのでしょうか?
野宮:デビュー30周年のときに、改めてピチカートの曲をカバーしたのですが、「渋谷系っていい曲がたくさんあるな」と改めて思ったんですね。当時、渋谷系の音楽はおしゃれな音楽とだけ捉えられていたと思うんですけども、実は名曲揃いなんですよ。渋谷系(ムーブメント)から20年経ち、渋谷系のナンバーをスタンダードナンバーとして歌い続ける。それが元祖“渋谷系の女王”である私の使命なのかなと思って活動しています。
住吉:さきほど40年経つといろんな音楽のジャンルが変わったとおっしゃいましたけども、1つのジャンルが再注目される時期が来たりしますよね。なくならないと言いますか、愛され続けるというのはすごいことだと思います。
野宮:そうですね。今はニューウェーブとか渋谷系といった90年代の音楽ブームが来ていますし、それがSNSとかで広がることで、話題のシティポップに繋がっていったりしていますね。音楽って、やっぱり繰り返すものなんですね。
住吉:インターネットが普及したり、ツールが変わっていくことで、新しい流れが生まれるところも目の当たりにしています。
◆Night Tempoとのコラボを振り返る
住吉:ニューアルバム『New Beautiful』が4月20日(水)にリリースされます。渋谷系の活動が世界に広がった結果、韓国のDJ・Night Tempo(ナイト・テンポ)さんや、タイの(シンガーソングライター)Phum Viphurit(プム・ヴィプリット)さん、インドネシアの(シンガー)Rainych(レイニッチ)さんといった、アジアで注目されているヤングスターの方々が野宮さんの存在を知って、コラボをすることになったんですよね。
野宮:そうなんですよね。SNS界で話題の若手アーティストにピチカート・ファイヴの曲をリアレンジしてもらうことで、新しい世代の方たちにピチカート・ファイヴが発見される流れが生まれそうです。
住吉:コラボは先方から声がかかったんでしょうか?
野宮:Night Tempoさんは、2021年12月にアルバム『Ladies In The City』をリリースしたのですが、その制作にあたり「歌詞と歌で参加してほしい」というオファーがあったんですね。
住吉:ええ!?
野宮:一緒に作って、そのあとに「私の40周年アルバムでコラボをやってくれない?」みたいな話をしました(笑)。
住吉:素敵すぎる。
野宮:「東京は夜の七時」をリアレンジしていただきました。
◆ピチカートファンの住吉が『New Beautiful』を絶賛!
住吉:アルバムから1曲お送りしたいと思います。どの曲にしましょう?
野宮:シティポップの火付け役の一人でもある、インドネシアの歌姫Rainychさんと日本の若きネオシティポップのバンドevening cinemaと一緒に作った曲です。野宮真貴で、「スウィート・ソウル・レヴュー (duet with Rainych, feat. evening cinema)」。
住吉:めちゃくちゃカッコいいですねえ!
野宮:ありがとうございます!
住吉:私はピチカート・ファイヴの大ファンなので、「変にリミックスしないで」って思っちゃうほうなんですよ(笑)。だけどね、すごいカッコいい! 初めて聴いたとき、声が出ちゃいました。
野宮:あはは(笑)。原曲もけっこうハッピーな曲なんですけども、ハッピーとラッキーを倍増させた感じのアレンジになりましたね。
住吉:「東京は夜の七時 (feat. Night Tempo)」も「陽の当たる大通り (feat. Phum Viphurit)」も、めっちゃカッコよかったです。
野宮:今の曲になっていますよね。
住吉:『New Beautiful』は、ファンとしても大感激したアルバムでした。
野宮:嬉しいです!
ニューアルバムでデュエットも実現した、CRAZY KEN BANDの横山剣さんとの2ショット
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聴取期限 2022年4月26日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.tfm.co.jp/bo/aky/