TOKYO FMの新音声サービス「AuDee(オーディー)」にて配信中の番組「山田玲司とバグラビッツ」。漫画家・山田玲司と俳優・伊澤恵美子が、カルチャーやニュースをもとに“恋愛”を分析していくトーク番組です。今回の配信では、ウェブアニメーターのラレコさんがゲストに登場。アニメ「やわらか戦車」の制作エピソードについて語ってくれました。

「山田玲司とバグラビッツ」
◆ウェブアニメ「やわらか戦車」の制作秘話
ラレコさんはFlashを使用したアニメーション作品を数多く制作し、ウェブアニメーターとして活躍。「やわらか戦車」は文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」のエンターテインメント部門で1位に選ばれました。ラレコさんは「やわらか戦車」が生まれた経緯を振り返ります。
ラレコ:ネットで掲示板を運営していたことがあったんですが、まあまあ人気でいろんな人が来てくれたんですね。ただ、たまに面倒くさい人が来たりするんです。そのときに「血反吐を吐きながら退却~」って落書きの戦車を描いたんですよ。当初は血反吐を点々と地面に残しながら後ろに下がっていく戦車でした。
山田:最高ですね(笑)。
ラレコ:その後、ライブドアさんのほうから「かわいい動物モノを作って」という依頼が来たので、「わかりました!」と言って戦車のアニメを持っていきました。「僕、これで戦車のぬいぐるみを作ります」って(笑)。そんな感じのプロダクトでしたね。
山田:いいですねえ。動物を頼まれたのに戦車を持っていく。そしてやわらかい。
ラレコ:「動いているし動物だろ」って思ったんです(笑)。
山田:プレゼンのお手本だと思いますよ。向こうが考えているラインに沿いつつも、(想像を)超えていく。やわらかくてかわいいけど、まさかの戦車かよっていうね。

(左から)伊澤恵美子、山田玲司
◆ラレコと名乗る理由は?
伊澤から名前の由来を訊かれたラレコさんでしたが、「答えないようにしている」とコメント。その理由とは……?
ラレコ:今までいろんなメディアで言ってきたんですけど、使われたことが1回もないんですよ。
山田:「れる」「られる」が由来って話は聞いたことがありますけどね。たぶん、ネットのどこかに残っていたんでしょう。
ラレコ:デジタルタトゥーが!?
山田:僕の見える範囲にはあったみたいです(笑)。
ラレコ:そうなんだあ(笑)。
山田:日本人の精神構造みたいなものを分析した新書を読んだことがあるんですけど、「られる」が日本人の性質と似ているってことを言う人っていますよね。
ラレコ:自分の責任じゃない感じ。「主語がない」って言うんですかね。
山田:そのメンタリティーって「やわらか戦車」にも通じていますよね。
ラレコ:そうです。そんな感じです(笑)。
1月23日(日)配信分は、3人がアニメ「アグレッシブ烈子」の魅力について分析します。
<番組概要>
番組名:山田玲司とバグラビッツ
配信日時:日曜22:00配信
パーソナリティ:山田玲司、伊澤恵美子
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/100000214