ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。5月18日(水)の放送では、『学校に行くのがつらい』をテーマにお届けしました。新学期、新生活が始まって1ヵ月以上が過ぎ、10代リスナーのなかには楽しく登校できている人もいれば、さまざま思いを抱いている人もいるようです。
今回、パーソナリティのこもり校長とぺえ教頭が電話で話した3人のなかから、高校に入学してすぐにコロナに感染し、思い描いていた学校生活を送れずにいる女性リスナーとのやり取りを紹介します。
――こもり校長・ぺえ教頭とリスナーの会話:22時台
「教室の机が真ん中のほうなので、1人で勉強しています」
こもり校長:もしもし! 『高校に入ってすぐコロナにかかった』というのは先日のこと?
リスナー:はい。こないだです。入学式の次の日にテストがあったんですけど、受けていたら体調が悪くなったので病院に行ったら……という感じです。
こもり校長:学校はどのくらい休んだの?
リスナー:2週間ぐらいです。
こもり校長:最初の2週間は、だいぶ大きいな~。オリエンテーションとかもあっただろうしね。そこから学校に行き始めたけど、いまは1人ぼっちなの?
リスナー:授業の間のちっちゃい休み時間とかなら、話す人もいるんですけど。昼休みとか大きい休み時間になると、みんな外に行っちゃったりグループで集まって騒いだりしているので……。
こもり校長:どこにいていいか、わかんなくなっちゃっているということか?
リスナー:はい。教室の机が真ん中のほうなので、1人で勉強しています。
ぺえ教頭:あぁ~……。
こもり校長:学校に対してはどう思っているの?
リスナー:楽しく通いたいなとは思っているんですけど、あんまりうまくいかないから、う~ん……って感じです。
こもり校長:そりゃそう思うよね。コロナなぁ~、本当に……自分は悪くないからね。誰かに相談はできているの?
リスナー:中学のときの担任の先生が話を聞いてくれたんですけど、先生も忙しいから事あるごとに話すのは難しいので。
ぺえ教頭:1人で抱えちゃっているね。
こもり校長:でも、小さい休み時間には話せているんだよね?
リスナー:話してみたかった人に勇気を出して話しかけたんですけど、お互いに気を使って一歩引いている感じで。あまり話が続かなかったんです。
ぺえ教頭:そっか~。グループができてしまっている中で、1人で話しかけに行っている感じなんだね。その仲良くなりたい子に、素直な気持ちを打ち明けられないかな? そのお友達は嬉しくないかな?
リスナー:グループがすごく固まっているので……。本当はもうちょっと騒ぎたいなとか思ったりするんですけど、うまくいかないです……。
(一旦電話を切り、別のコーナーを放送)
――こもり校長・ぺえ教頭とリスナーの会話:23時台
「踏みとどまりたいその一歩を、どうにか強く押せたら」
こもり校長:そのグループに、グイっと入り込むのは無理かなぁ?
リスナー:結構、難しいです。周りに合わせるのがあまり得意じゃなくて、陰で何か言われるのが怖いから、あまりいけないです。
ぺえ教頭:う~ん……。
こもり校長:22時台の電話を切ってから、いっぱい考えたんだけど……本当は周りの子とどうなりたいの?
リスナー:本当はいっぱい話して、バカみたいなこともいっぱいして、ふざけ合ったりしたいです。
こもり校長:その人たちとは仲良くしたいのに、仲良くしようとするとその人たちが敵に見えちゃう……?
リスナー:そうです。
こもり校長:それってすごく難しいことだとは思うんだけど……2週間遅れて学校生活が始まって、そこから2週間経った今の時点で、話しかけづらくなっているんだよね。ここからどんどん時間が経って……1ヵ月後には6月で、2ヵ月後にはもう夏休みになって、次に会えるのは8月末とかだったら、4ヵ月経っちゃうわけよ。もっと話せなくなっちゃうと思うの。
ぺえ教頭:そうだね。
こもり校長:で、4ヵ月後には、もっと周りが敵に見えちゃうと思うんだよね。そんな悲しいことはなくて。
リスナー:はい……。
こもり校長:周りにいる子は敵じゃないし、これから出会う友達になれると思うし……。つらいししんどいし怖いと思うけど、自分が思い描く未来を掴むためには、やっぱり一歩踏み出さないといけない時が来ると思う。
ぺえ教頭:うん。
こもり校長:「周りと仲良くして、バカみたいなこともいっぱいしたい」って話してくれたじゃん。そっちの未来を作るために、一歩踏み出そうよ。周りに敵ばっかりいる未来に進むんじゃなくて。
ぺえ教頭:そうだね。校長の話を聞いて……その選択だったり決断って、今なんじゃないかなと思う。私たちと電話をしていることもひとつのきっかけだし、その決断を今してくれたらいいなと思うけどね。
リスナー:はい。
こもり校長:これが正解かどうかはわからないけど……いっぱい考えた結果、ちょっと厳しいことを言っているとは思う。もしかしたら、思いを無視したことを言っているかもしれないけど……いく瞬間じゃないかな。
ぺえ教頭:そうだね。強めに背中を押すことを、私たちはしたいよね。
こもり校長:別に、当たって砕けてこい! って言っているわけじゃないんだよ。踏みとどまりたいその一歩を、どうにか強く押せたらいいなと思っているから。
ぺえ教頭:そうね。最初は背中をさすってあげたいな、って気持ちだったけど、話を聞いていたら、だんだん前に強く押してあげたい気持ちになったね。
こもり校長:そうだね。話を聞いている感じでは、そんな陰口を叩かれるようには思えないし、言葉遣いをミスるとも思えないしね。ちゃんと話せる子だと思うから……というか、今ちゃんと話せているから、自信を持ってほしいな。
リスナー:はい。ありがとうございます。
ぺえ教頭:一歩踏み出してまた違う悩みが出てきたら、そのときも話を聞きたいし。
こもり校長:そうだね。明日も学校?
リスナー:明日はテストです。
こもり校長:うわ! マジでごめん(笑)。そっちに関しては、アドバイスできないけど……頑張ってね。
リスナー:ありがとうございます(笑)。
――このほかには……
・「高校に入学してすぐに仲良くなったグループとうまくいかなくなり、他の子と一緒にいるのですが、まだなじめずにいます」という15歳の女性リスナー
・「いじめに近いようないじり方をしてくる友達と離れて、他の子と仲良くするようになったのに、いまだにちょっかいをかけられるのがつらいです」という16歳の男性リスナー
と電話をつなぎ、それぞれの悩みに耳を傾けました。
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聴取期限 2022年5月26日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒
https://www.tfm.co.jp/lock/