ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。11月22日(火)の放送では、『じっくり話さない?』と題し、パーソナリティのぺえ教頭が10代のリスナーとさまざまなテーマで語り合いました。。電話をつないだ5人のリスナーから、コンプレックスについての相談を受けた高2の男性リスナーとのやり取りを紹介します。
ぺえ教頭:今夜はこもり校長がお休みなので、私・ぺえ教頭と1対1でじっくり話したいことを書き込んでもらっております。みんなありがとう。では、電話していきましょう。
◆高2・男性リスナー「コンプレックスの愛し方を教えてほしい」
ぺえ教頭:今日は何の話をする?
リスナー:聞きたいことがありまして……コンプレックスの愛し方を教えてほしいです。
ぺえ教頭:コンプレックスの愛し方……深いですね。何か、コンプレックスがあるの?
リスナー:この声がコンプレックスなんです。男子なんですけど、女性に間違われることが多くて。
ぺえ教頭:そうか。ちょっと可愛い声だなと思ったけど、しっとりしていて耳を傾けちゃう声だけど……それがコンプレックスなの?
リスナー:そうですね。
ぺえ教頭:どんなときに、コンプレックスを感じるの?
リスナー:僕が中学生のときに、当時のクラスメイトの女子に「お前の声は気持ち悪い」と言われたことがあって。そのときから、「自分の声って他の人とは違うのかな」って……。
ぺえ教頭:それは、関係の深い友達から言われたの?
リスナー:いや、全然しゃべらない人です。
ぺえ教頭:それは嫌だよね。でも先に言っておくけど、そんな言葉をかけたその子のほうが気持ち悪いからね。倍以上気持ち悪いからね。
リスナー:はい(笑)。
ぺえ教頭:本当に小さな世界しか知らない人だなぁ、って思ったほうがいいよ。自分の世界が狭ければ狭い人ほど、人のコンプレックスを指摘したり否定したり、意見に反対したりするんだよね。
リスナー:うん……。
ぺえ教頭:だから、そういう視野の狭い友達の物差しに、付き合わなくていいよ。
リスナー:なるほど。
ぺえ教頭:言われたことを気にして……今はコンプレックスって思っているかもしれないけど、それってものすごい個性だし長所になると思うのね。
リスナー:はい。
◆「あなたにしか与えてもらえなかった声なの」
ぺえ教頭:普段は、無理して低い声で話したりするの?
リスナー:そうですね。ある程度仲が良くて受け入れてくれる子の前では、地声でしゃべれるんですけど、それ以外の子の前では声を低くしています。
ぺえ教頭:そういうの、すごく悔しい。なんだろうな、自分の人生って……死ぬときに幸せだったなとか悔いがないなと思うのって、自分を解放的に表現し続けられるかどうかだと思うんだよね。声が高いと否定してくる人間がいたとしても、あなたの人生にとってそれは別に関係ないんだよ。
リスナー:……はい。
ぺえ教頭:だし、あなたの人生を幸せにしてくれるために、その声があなたに宿ったと私は思うよ。
リスナー:ありがとうございます。
ぺえ教頭:私も学生のころは周りと波長が合わないこともあったけど、周りとの違和感やコンプレックスみたいなものは、大人になってから……あのときの全ての感情って必要なものだったんだ、って感じることがあるの。私は人と見た目が違うところもあるし、表現の仕方もちょっと違うけど、この姿じゃなかったら「今の私、幸せだ」って思えなかっただろうなって思うのね。
リスナー:はい。
ぺえ教頭:今はすごく苦しいと思うけど、絶対にあなたのため……あなたに訪れた声というか。それは、あなたにしか与えてもらえなかった声なの。
リスナー:そうですかね。
ぺえ教頭:そう。例えば……将来の夢とか好きなものとかあるの?
リスナー:将来の夢はまだ決まってないんですけど、科学とかを扱う職種に就きたいなって。
ぺえ教頭:へぇ……科学? 私は全然踏み込めないけど(笑)。
リスナー:(笑)。
ぺえ教頭:とにかく、どんな夢に向かっていくとしても、その声だからあなたがあなたで生きていく理由があるし。その声で幸せになる使命があるから、あなたに授けられたと思うの。今はすごく苦しいと思うけど、すごく狭い世界だよ……(笑)。
リスナー:なるほど(笑)。
◆「人と違うことがたくさんあるほど、大人になって輝けるから」
ぺえ教頭:今、高2でしょ? 大学は行く予定の?
リスナー:はい。
ぺえ教頭:そうか。大学はいろんな所から人が集まってくるし、素敵な声だと評価してくれる人と出会えるかもしれない……いろいろ言ったけど、とにかく期待していいことしかないの。
リスナー:はい。
ぺえ教頭:だから、人と違ったことを喜んでね? 人と違うことがたくさんあるほど、大人になって輝けるから。羽ばたけるから。
リスナー:はい、わかりました。
ぺえ教頭:だから、全然コンプレックスって思わなくていいからね。
リスナー:はい。
ぺえ教頭:私の思いを話しすぎちゃったかもしれないけど、今聴いている生徒(リスナー)は、あなたのことをみんな肯定してくれているからね。大丈夫、自信持って生きていこうね。
リスナー:はい、頑張ります!
◆このほかには……
・「1ヵ月くらい前から、好きな子の視線を感じる」という11歳
・「今日、大好きな先生に告白して、わかってたけど振られてしまった」という11歳
・「インスタで好きな人からブロックされました。助けてください」という15歳
・「おっぱいって可愛くないですか?」という14歳
と、電話をつなぎました。
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聴取期限 2022年11月30日(水)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒
https://www.tfm.co.jp/lock/