藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」。4月9日(土)の放送では、東京2020オリンピックで金メダルに輝いたソフトボール元日本代表の峰幸代(みね・ゆきよ)さんと渥美万奈(あつみ・まな)さんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)藤木直人、渥美万奈さん、峰幸代さん、高見侑里
峰さんは、2008年北京オリンピックに当時最年少となる20歳で選出され、正捕手として日本初の金メダル獲得に貢献。2014年に一度現役を引退しましたが、東京オリンピック開催決定を受け、2016年にトヨタ自動車から現役復帰。昨年、自身2度目となるオリンピック日本代表に選出され、戦略を分析するチームの頭脳として、金メダル獲得に貢献しました。
そして、渥美さんは2008年にトヨタ自動車に入団。華麗なグラブさばきで不動のショートとして活躍。日本リーグでベストナインに2度輝くなど、チームの勝利に大きく貢献。東京2020オリンピックの決勝戦では、先制タイムリーや奇跡のダブルプレーなど、攻守に渡る活躍が話題となりました。
◆現役引退を決意したタイミング
藤木:まずは、お2人とも現役生活お疲れ様でした! 引退を決意したのは、それぞれいつ頃だったんですか?
渥美:私はもともと2020年にオリンピックがあると思っていたので、オリンピックに出場して、その後1年間リーグに残って“ありがとうございました”という形で引退しようと思っていたんですけど、オリンピック自体が1年延びてしまったので、“1年後のオリンピックで(現役生活を)終わりにしよう”と決めました。
藤木:峰さんは、一度引退をされていますもんね?
峰:はい。(2014年に)一度引退したんですけど、東京オリンピックが決まり、(2016年に)“野球・ソフトボールが復活する”というニュースを聞いて“もう一度チャレンジしたい”という気持ちになりました。そして、“復帰をするなら、オリンピックで金メダルを獲って引退しよう”というところまで(心に)決めていましたね。
藤木:その東京オリンピックで13年ぶりにソフトボールが復活し、見事金メダルを獲得しました。改めて振り返ると、どんなオリンピックでしたか?
渥美:北京オリンピックは社会人1年目のときにテレビで観ていたんですけど、“やっぱりこの舞台で活躍したい、行きたい!”ってずっと憧れていたので、代表に選ばれて良かったですし、(ソフトボールが追加種目に決まってからの)6年間は、東京オリンピックで金メダルを獲るための準備をしてきました。“本番では楽しもう”という気持ちを強く持ってプレイができたので、本当に楽しいオリンピックでした。
峰:私は2度目のオリンピックということで、オリンピック経験者として“日本をどうやって金メダルまで導いていくか”という監督の戦略も理解する立場だったので、そういう(前回のオリンピックとは)違った役割をまっとうできて本当に良かったなと思います。
藤木:峰さんはチームを支える存在だったんじゃないですか?
渥美:そうですね。本当に経験豊富で、何かわからないことを聞いたときにも、欲しい言葉をすぐに返してくれるので、自分にとって本当に大切な存在でした。
◆上野由岐子の“ピッチングの変化”
藤木:そして、オリンピックでも大活躍されていた上野由岐子(うえの・ゆきこ)投手の存在というのは、いかがでしたか?
渥美:“やっぱり最後は上野さんだな”と自分は思っていて。上野さんが今までずっと日本代表を支えてきてくれたので、“必ず最後は上野さんがいい”と思っていました。
藤木:峰さんは、上野投手の球を受けてきたわけですよね?
峰:はい。上野さんは、13年前の北京オリンピックとピッチングスタイルが全然違っていて、日に日に進化していく姿が本当に素晴らしいなと思いますし、オリンピック期間中でも、初戦と決勝戦のコンディションが、まるで別人に感じられるくらい違って、それぐらい決勝に向けて仕上げてきていたんです。だから、最強の姿でマウンドにいるのを近くで感じられて、本当に心強かったですね。
藤木:ピッチングスタイルの変化というのは、速球だけではなく“引き出しが増える”ということなんですか?
峰:そうですね。速球派でコントロールが良かったタイプだったんですが、そこから、外国人のバットの真芯をかわすような細かい動きの変化球も練習されていて、変化球の鋭さは年々レベルが上がっているなと感じました。
藤木:最後に、お2人の今後の活動についてお聞かせください。
渥美:これは“復活したらいいな”という希望なんですが、もし2028年のロサンゼルスオリンピックでソフトボールが復活したときに、もう一度、日本が金メダルを獲れるくらいの力をつけてほしいです。私は今、大学生に指導しているんですけど、今の大学生が次のオリンピックで活躍する世代だと感じているので、大学生の指導をして、これからどんどんレベルアップをしていきたいです。
峰:私は長年ソフトボールプレイヤーとしての活動を通して、成功体験やメンタルの大切さというものを学ぶことができたので、その経験を活かして、今ちょっと悩んでいる子や“ビジネスで、もうちょっと上にいきたい”とか、そういう思いを持っている方たちのコーチングをやっていきたいなと思っていて、日々勉強中です。
次回4月16日(土)の放送は、北京オリンピック・スピードスケートで通算4個のメダルを獲得した、髙木美帆選手をゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2022年4月17日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/beat/