吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。8月27日(土)の放送では、「野球カステラ愛好会」代表の志方功一(しかた・こういち)さんに、「野球カステラ」についてお話を伺いました。
「野球カステラ」
野球道具をかたどった一口サイズのお菓子、「野球カステラ」。
その歴史は、100年以上にもなります。大正時代、“日本における野球の普及をお菓子にも活かして、商売につなげられないか”と、瓦せんべい屋で生まれたのがはじまりと言われており、その後、いろいろなお店に伝わり、神戸を中心に近畿圏に広がりました。
主な原料は、小麦粉、卵、砂糖、蜂蜜。
せんべいと同じく、型の片側に生地を流し込んではさみ、回転させて焼き上げます。
ボールにバット、グローブにキャッチャーマスクなど、野球に欠かせないさまざまな道具がモチーフですが、お店によって組み合わせや形が少しずつ異なるのも、野球カステラの楽しいところです。
野球道具をモチーフとした型
愛らしいデザインと素朴な味わいで、長年愛されてきましたが、作っているお店の数は、年々減っているのが現状です。
野球カステラの魅力を、何とか未来へと伝えていきたい。そんな思いで活動をおこなっているのが、野球カステラを愛する有志のチーム「野球カステラ愛好会」。
「今、野球カステラは、絶滅危惧級のお菓子だと思うんですね。街のお店に聞いても、『自分の代で終わり』というお店がほとんどなんです。このまま今の状態が続けば、必ず野球カステラは絶滅してしまいますので、それをなんとかしたいという思いですね」と志方さん。
野球カステラを未来へと伝えていくために
野球カステラの歴史やストーリーを紐解き、その魅力を多くの人に知ってもらう活動を展開中の「野球カステラ愛好会」。
「商業施設などで、“野球カステラ展”を開催して、野球カステラの魅力を伝えつつ、グローブやバットやボールなど、昔の野球道具の展示も併せておこなっています。今後は、球場内でもそういう(展示の)機会をいただけるような、そんな未来にも期待しています」
「野球カステラ愛好会」代表の志方功一さん
志方さんの夢は、野球カステラを販売している野球場の姿が当たり前になって、“将来の夢は、野球カステラ職人”という子どもたちが増えてくること。
愛好会では、この先の未来につなげていくための発信をこれからも続けていきます。
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聴取期限 2022年9月4日(日)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/