吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。5月4日(土・祝)の放送では、株式会社山一・代表の柴原孝さんに話を伺いました。
山一の「木曽檜のまな板」
木曽川上流域森林地帯で生産される、天然ヒノキ「木曽檜(きそひのき)」。材質に優れ、古くから高級建築材として用いられています。そんな木曽檜を使い、“暮らしに欠かせないモノづくり”を続ける会社が長野県の木曽郡にあります。
「包丁が主役なら、僕が作っているのは脇役。主役である包丁を使いやすくするのが、まな板の役目です」
そう話すのは、株式会社山一の代表・柴原孝さん。同社では、良質な木曽檜の原木を使った“まな板”などの木製品を製造・販売しています。
まな板は、“木目”が細かいほど使いやすいと言う柴原さん。「間隔が緻密なほど刃当たりが均一になり、包丁の働きを良くしてくれる」と話します。
そんな山一のまな板ですが、希少な素材を用いて1点ずつ手作りしているため、量産はできないとか。しかし、行き届いたメンテナンスをおこなっているため、長く使うことができるそうです。
「長い時間をかけて育ってきた木を使って、(まな板を)丁寧に作っています。“メンテナンス”という削り直しをして、長い時間使ってもらいたいと思っています」
工房に送ると、削り直し後、新品同様になって手元に返ってきます
機能性に優れ、長く使える「木曽檜のまな板」。その魅力は、ほかにもあると柴原さんは言います。
「香りですね。木曽檜の香りはとってもいい香り。“森林浴”という言葉の発祥の地は、木曽の御嶽山のふもとにある、赤沢自然休養林というところなんですよ」
高樹齢の素材を使った“モノづくりブランド”を守るために、柴原さんが心がけていることとは――。
「高品質のものを慌てて準備しない。細く長く続けることで、未来にバトンを繋いでいきたい。長い歴史の中で、木のまな板というのは育てられてきて、暮らしの中に根付いているものです。私たちは、それを絶やすことなく、次の世代にも伝えていかなければならないと思っています」
そう語る柴原さんの眼差しは力強く、まっすぐ未来へと向けられていました。
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聴取期限 2019年5月12日(日・祝)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php