禁酒法の時代に、こっそり営業していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなBARがありました。月曜から木曜の深夜1時にオープンする“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。
TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」7月2日(木)のお客様は、松本伊代さんと紫吹淳さんです。コロナ禍で自炊の楽しさに目覚めた、紫吹さんの料理話を中心にトークが繰り広げられていきました。
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(左から)松本伊代さん、紫吹淳さん
◆人生でこんなにキッチンに立ったことはない(紫吹)
紫吹:私、今回の自粛期間で「こんなにキッチンに立つことはないだろう」って思うくらい、キッチンに立っていて。やっと身をもって、主婦の方って大変なんだなって。私は1品しか作っていないですけど(笑)、毎朝、昼、晩って。
松本:本当に自粛中はほとんどキッチンにいたかもしれない。
紫吹:すごいですよね。
松本:でもインスタで、すごいリカちゃん(紫吹さんの宝塚歌劇団在籍時の愛称)の料理写真を見ていて、なんか勉強になるなって。「これ、本当に作ったのかな?」って(笑)。
紫吹:それ、みんなに言われる。「ばあやが作っているんじゃないの?」って(笑)。「自分じゃないでしょ?」って。
松本:ばあや説。
紫吹:ばあや説、すごいですよ。でも私、頑張って作って1品ですからね。
松本:いやいや、あれを作れればすごいよ。1品だってあんなに素敵に作って。私、あんなの作れないもん。センス、センス、センスが良い。
紫吹:でもある人が言うには、見た感じは美味しそうだけど、食べたら美味しくないかもって(笑)。
松本:写真だとちょっと分からないもんね。
紫吹:そうなんですよ。でも、自分の舌で「美味しいな」って感じる料理を作っているんですけど。
松本:絶対に美味しいと思う。
紫吹:じゃあ、一度今度ぜひ(笑)。
◆私の料理は、ばあやしか食べていない(紫吹)
松本:でも全然お料理のイメージがないじゃん?
紫吹:まったくしていなかったですから。
松本:いつからそんなにするようになったの? 例えば宝塚時代はしていた?
紫吹:してないです。本当にこの自粛期間がきっかけ(笑)。
松本:本当に?
紫吹:だから、まだ何ヶ月かです。
松本:でも、たまにインスタには載せていたでしょ?
紫吹:今年生まれて初めてカレーを作ったんですよ、ハワイで。たまたまホテルにキッチンが付いていて、それで「作ってみようかな」という気になって(インスタにあげてみた)。
松本:そうだよね。その話のイメージがあったから「どうしたんだろう?」って。「これ、本当に自分で作っているのかな?」って、ちょっと本当にLINEして確認したい気分だったけど、基本的にセンスがあるんだなって思い始めて。
紫吹:私にはオンかオフしかないんですよ。やるんだったらやる。やらないんだったらやらない。この間がないので。
松本:へー、凝ったら凝るっていう。
紫吹:そうなんですよ。だからお料理を作っても、キッチンまで全部きれいにしないと気が済まなくて、疲れちゃうんですよね(笑)。
松本:やらなきゃいけないんだけど。じゃあ寝るときは、明日は何を作ろうかなっていう感じ?
紫吹:最近は、あまりないんですけど、1週間くらいメニューを考えていたときもありました。お肉ばかりが続いてもあれだなみたいな。健康のことも考えないといけないかな、お野菜が足りないな、ちょっとヘルシーすぎるなとか、そういうことを考える年頃になりました(笑)。
自粛のときは、ばあやが(おかずを)持ってきてくれて、ばあやが作ったものと物々交換をしていましたね。玄関に置いておいて(それと交換して)帰るみたいな。
松本:素敵(笑)。
紫吹:そんな感じ。だから私の料理は、ばあやしか食べていない(笑)。
松本:でも誰か食べてくれると思うと、ちょっとね。
紫吹:そうですよね。自分のために料理をする日が来るとは思わなかったので、このコロナ禍は結構私を変えたのかなって。
松本:すごい。何て言うの、そういうの?
紫吹:人間力を上げてくれたみたいな感じですかね。
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7月15日(水)のお客様は、King Gnu 井口理さん×行定勲さんがご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/