市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。8月25日(木)放送の「若新雄純の『無責任相談所』」のコーナーでは、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が、リスナーからの相談に答えました。
木曜レギュラーパートナーの若新雄純
若新がリスナーからのお悩みに答えるものの、その回答には一切責任を取らないという斬新(!?)なコーナー。この日紹介したメッセージは、「会社員を辞めて、副業を本職にすることを旦那さんに認めてほしい」という方からの相談です。
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<リスナーからの相談>
私は、フルタイムで会社員として働きながら、3年前から始めた大好きなものづくりを副業としています。ありがたいことに、1年ほど前から副業の収入が少しずつ増えてきました。
最初は趣味だったので、お金を稼ぐためにやっていたわけではありませんでしたが、最近はお客さまからのオーダーも増え、仕事をしながらではなかなか時間がなく、お客さまをお待たせしてしまうようになりました。
私としても副業のほうが楽しく、今後は副業と仕事の比重を逆にしたいと思い、主人に相談しましたが、「収入が減る」「不安定な仕事だから」と否定的です。主人の気持ちもわかるので、結果を残して説得しようと、寝る時間を削って副業をしてきましたが、やはり限られた時間しかないので限界があります。
お金のことだけではなく、「やりがいを見いだせた」いう気持ちや、好きなことをやりたいという気持ちも尊重してほしいなと思ってしまいます。主人を説得するにはどうしたら良いのでしょうか。
◆若新、説得よりも“圧倒”のススメ
この相談に若新は「このケースに関して言うと、僕だったら説得は試みない」とキッパリ。「今まで、説得ではなく“圧倒”という手段で理解を得てきた」と自身の経験を語ります。
相談者の文面から、若新は「自分だけで判断しきれないことがあるから、最終的な決断やジャッジを若干、旦那さんに求めているのだと思う。旦那さんが(自分のやりたいことを)理解して尊重してくれることを通して、自分の踏ん切りにしたいという気持ちが、ちょっとあるのでは?」と推察。
若新は、決断をするときは誰しもが不安を感じるものだと言い、特に他人の人生に関する最終的な決断を、本人ではない自分が下したくない、と思うのは至極当然だといいます。相談を持ちかけられた側としては、「不安要素が少ないほうを勧めるなど、現状維持という結果になりがち」と話します。
さらに「(旦那さんに)“安心してもらおう”“納得してもらおう”と思って、説明している部分もあると思う。自分1人で決めてしまい、“旦那さんが納得していないのは良くない”と思って、せっかくなら自分のやりたいことを『僕もいいと思うよ』と言ってもらいたいという気持ちもわかる」と相談者の思いに理解を示す言葉も。
そして、若新は「自分にとっての大きな決断を、自分1人だけの決断ではなく、身近な人が一緒に(理解や尊重を)してくれたらうれしいもの」としながらも、「それは人間の弱さというか、エゴだと思う」と指摘します。
最終的には、相手に「そこまで言うなら仕方がない」「やってみたらいいんじゃない?」と言わせるだけの“圧倒さ”が必要だと話します。説得するよりも、圧倒するほうが「相手が気持ち良く応援してくれるし、『自分で決めたんだから自分の責任だよ。だけど、僕も応援するよ』という関係のほうが良いと思う」と持論を展開。
それは夫婦間だけに限らず、親子間でも同様だと言い、「子どもが親を説得しようとするのではなくて、親に『あなたがそこまで言うなら見守るよ』と言わせるぐらい、人生に何度か圧倒するときが必要なのでは」とアドバイスを送りました。
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<番組概要>
番組名:Seasoning~season your life with music~
放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/38286