吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。11月28日(土)の放送では、「堀家(ほりけ)ハッカプロジェクト」の東恩納真弓(ひがしおんな・まゆみ)さんに、同プロジェクトでの取り組みについてお話を伺いました。
「堀家ハッカプロジェクト」こだわりの開発商品
かつて、日本が世界の生産量の9割を誇っていた植物「ハッカ」。ミントの1種ですが、国外では「日本ハッカ」と呼ばれています。
江戸時代、全国に先駆けてハッカの栽培を始めたのが、岡山県総社(そうじゃ)市。総社出身の秋山熊太郎という人が、換金作物として大規模な作付けをおこなったのが始まりです。
その後、ハッカ栽培は全国に広まり、昭和初期には世界一のハッカ生産国になった日本でしたが、時代と共に合成ものや海外の低コストのハッカに押され、日本のハッカ産業は衰退していきました。
かつては世界の生産量の9割を誇っていた日本の「ハッカ」
そんななか、伝統的な岡山ハッカの活用に着目したのが、「総社商店街筋の古民家を活用する会」。
ハッカ栽培の先駆者、地元出身の秋山熊太郎にちなんで、衰退した岡山のハッカを復活させようと「堀家ハッカプロジェクト」をスタートさせました。
プロジェクトでは、地元の農業高校とも連携しながら、岡山のハッカを使ったハーブティーや石鹸を作っています。
「私たちは、総社でハッカを育てています。本当に少人数でやっていて、しかも、それぞれ仕事があっての活動です。商業ベースには乗らなくても、このストーリーを大事に育てて、長く続けられるようにやっていきたいなと思っています」と東恩納さん。
「ハッカを総社から発信していきたい」
第1弾、第2弾……とオリジナル商品を開発していき、総社市から発信したハッカの声を、再び全国に響かせていくのが目標だという「堀家ハッカプロジェクト」。
東恩納さんのメッセージはまだまだ続きます。
「ハッカは、とても清涼感があってスッキリとします。みなさんもハッカを試して、元気にこの世の中を突き進んでいただきたいと思っています。本当に愛情を持って育て、製品を作っていますので、ハッカを総社から全国に発信していきたいと思っています。その思いだけですね」
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/