吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。10月26日(土)の放送では、NPO法人「英田上山棚田団」の梅谷真慈さんに、同団体で取り組んでいる「棚田の再生」についてお話を伺いました。
岡山県・美作市の棚田
かつて、岡山県・美作(みまさか)市の上山地区には日本最大級の棚田がありました。しかし、高齢化と過疎化が重なって、びっしりと階段状に並んでいた水田はいつしか姿を消してしまいました。
“もう一度、あの風景を取り戻したい!” そんな想いのもと、移住者と地元の方々が一緒になって棚田の再生に取り組んでいます。この取り組みがスタートして12年が経ちました。
少しずつ、少しずつ……。生い茂った草を刈って、米作りを始めました。棚田を再生して作った米は、素敵な物語が詰まった美味しい米として反響を呼んでいます。
みんなの想いは1つ
棚田再生の中心にいるのは、「英田上山棚田団」。老若男女が里山で豊かに暮らせる未来に、共感する輪も広がっています。
その1つが「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」。これは、ダンロップと日本ユネスコ協会連盟が協働しておこなっている環境保護活動です。先日は、プロジェクトのメンバーが集まって「棚田のまわりの石垣を清掃する活動」をおこないました。
プロジェクトのメンバーたち
「本来であれば、新米の収穫をしていただこうと思っていたんですが、農業は天気にも大きく左右されます。今年は、収穫時期が例年に比べて早くなったので、今回は地味だけど大切な“石垣の清掃”をみんなですることにしました。
ここの棚田は何百年前に作られたもので、段々の田んぼは石垣によって壁が支えられているんですね。ずっと放置されていたので、草が覆いかぶさってしまうと根っこが入ったりして、石垣を崩してしまう危険性があります。そのために、定期的にメンテナンスをして、健全な石垣を残していかなければならないんです」と梅谷さん。
辺り一面、石垣を覆っていた雑草ですが、みんなで力を合わせることであっという間にキレイになっていきました。
プロジェクトのメンバーは、1年に2回この棚田で環境保護活動を手伝っています。頼もしいサポーターです。家族で来て、毎回の活動を楽しみにしている方もたくさんいます。大自然のなかで汗を流すと、家に帰っても家族の会話が広がっていく……素敵ですよね。
そして、この棚田は「地域活性化」という面で、世界から注目されているんです! 次回11月2日(土)の放送では、この活動についての後編をお届けします。どうぞお楽しみに!
----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2019年11月3日(日・祝)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒
詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php