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住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。7月9日(木)放送のコーナー「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ健康サポート」のゲストは、医師で医療ジャーナリストの森田豊先生。「コロナ太り」に関する2つの質問に答えていただきました。
(左から)住吉美紀、森田先生。久々の再会の喜びを、住吉考案“おしりハグ”で表現
◆第1問:外出自粛や自宅勤務中、食べ過ぎていなくても“コロナ太り”が生じてしまう原因を、医療の領域では「○○症候群」と呼びます。次のうちどれでしょうか?
A:お相撲さん症候群
B:ベートーヴェン症候群
C:モナリザ症候群
正解:C「モナリザ症候群」
森田:1991年にアメリカの教授によって名付けられたもので、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画「モナ・リザ」とは関係ありません。語源は「Most Obesity kNown Are Low In Sympathetic Activity」の頭文字を取ったもので、“交感神経の働きが衰えている人は太りやすい”という意味です。
日中に活動的に動いている人は、自律神経のなかでもアクセルの役割を果たす「交感神経」が活発に働いていて、アドレナリンというホルモンが分泌され、脂肪が燃やされてカロリー消費に繋がります。ステイホームなどでダラダラ・ゴロゴロと家で過ごしている人は、交感神経の働きが衰えるので太りやすくなります。
モナリザ症候群に陥っていないかどうかを調べるチェックリストを作ってみました。以下6項目中、3項目以上該当したら「危険」と考えてください。
<モナリザ症候群チェックリスト>
①食べすぎていないのに太った。
②目覚めが悪い。
③運動はほとんどしない。
④家でゴロゴロするのが好き。
⑤お風呂はシャワーだけ。
⑥深夜1時以降に寝ることが多い。
森田:みなさんはどうですか? ステイホーム中は“ずっと寝間着で過ごしていた”という話もよく聞きますよね。朝起きたらきちんと着替えて、場合によってはお化粧をしてメリハリをつけるのもいいでしょう。
モナリザ症候群にならないためには、日中は活動的に過ごして、夜はしっかりと休む。つまり、メリハリのある生活を送ることが健康的だと考えられています。
さらに、外出自粛で筋力も衰えてしまったという方も多いです。筋肉量が少なくなると、基礎代謝も少なくなり、痩せにくい体になってしまいます。また、筋肉量の減少によって筋力が衰えて転びやすくなったり、ケガをしやすくなったりすることもあるので、体力をつけて筋力もつけることが大事かなと思います。
* * *
第2問:お腹周りの脂肪を少なくするために効果的な運動をするとしたら、次のうち最も効果的なトレーニングは?
A:腹筋運動
B:腕立て伏せ
C:自転車こぎ
正解:C「自転車こぎ」
森田:体の筋肉の70パーセントは、下半身についています。「自転車こぎ」や「スクワット」などをして、太ももの大きな筋肉「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」などを使うことで、大きなカロリー消費に繋がります。
その結果、お腹周りの脂肪を少なくすることができます。ちなみに、腹筋運動で“お腹の部分痩せ”を試みる方もいますが、医学的には、ほとんど期待できません。医学的には“脂肪は全身均等に落ちていくもの”と考えられています。腹筋運動をすると、腹筋の筋肉が鍛えられますが、そこの皮下脂肪だけが集中して減るというわけではありません。
住吉:そんなに都合よくいかないということですね。勉強になります。バランスよく体を動かして運動する機会を、自分で探して作っていくことがすごく大事なんですね。
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/