日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
6月26日(日)、7月3日(日)放送回のゲストは、コマ撮りアニメーターの篠原健太さんです。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。
(左から)篠原健太さん、チャンカワイ
◆コマ撮りアニメの醍醐味
チャンカワイ:コマ撮りアニメを作るにあたって、大切にされている部分ってなんですか?
篠原:やっぱり、キャラクターたちが生きているように動かすことを一番大切にしています。
チャンカワイ:へぇー。
篠原:せっかく動かしているのに、モノに見えてしまっては寂しいし、見ている人も興ざめしてしまうというか。見ている人が楽しめるようにイキイキと、ちゃんと生きているように動かすことを一番大切にしています。
チャンカワイ:フィギュアに魂が宿るではないですけど、自分色に染まりながら動いてくれることって、やっぱりうれしかったりしますか?
篠原:そうですね。自分の手で命を吹き込むことは神聖(な行為)といいますか、生きている上でも自分にとってすごく大事なことだなと思っていまして。この生命を吹き込むっていうことは、いわば(本来は)神様にしかできないことじゃないですか。
傲慢かもしれないですけど、それをアニメーターは再現できるといいますか、そういった神聖なものにすごく魅力を感じています。
チャンカワイ:ちなみに30秒ぐらいの作品には、どれぐらいの時間をかけるものなんですか?
篠原:だいたい1週間ぐらいはかけますね。
チャンカワイ:1週間! じゃあ1秒は?
篠原:1秒だとだいたい1時間ぐらいかかります。
チャンカワイ:へぇ~!
(左から)篠原健太さん、チャンカワイ
◆何もないところから閃くことはない
チャンカワイ:想像力を高めためにやってはることってあるんですか?
篠原:想像力といいますか、イマジネーションですよね。自分から掻き立てる努力はしています。
チャンカワイ:スイッチを入れていく?
篠原:そうですね。意識的に自分からエンジンをかけてやらないと、イマジネーションが湧かないんですよね。
チャンカワイ:パンと閃いたりするわけではないんですね?
篠原:閃くということに関して言えば、何もないところから閃くことはないと思っているんですね。しっかりと自分でイメージを考えて想像する、という蓄積があってこそ、あるときにふっと閃くことがあると思うので。
アニメーションって総合芸術みたいな感じで、ストーリーもあるし、映像があって音楽もあるし、時間の経過もある。つまり、いろんな要素のインプットが必要で、それこそ動いているものすべてがインプットになるわけです。
町の人とかもそうですし、木の葉っぱが揺れているのもそうですし、もちろん映画とか音楽とかもそうです。身の回りのすべてが教科書になるんですよね。
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またこの番組ではヱビスビールのプレゼントをご用意しています。詳しくは
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<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/