住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜9:00~11:00)。12月7日(火)のゲストは、2021年10月に“再起動”したTM NETWORKの小室哲哉さん。ここでは、 TM NETWORKの最新ライブ配信「How Do You Crash It?」3部作と、6年ぶりの新曲「How Crash?」について語りました。
小室哲哉さん、住吉美紀
◆働きたくても、働けない方々がいらっしゃるなかで…
住吉:長らくのFANKS(ファンクス:TM NETWORKファンの呼称)としては、小室さんからTM再起動のお話を伺えて、今日はものすごく感激しています。
TM NETWORK再起動、第1弾の無観客配信ライブ「How Do You Crash It?one」が今年の10月におこなわれて、第3弾(How Do You Crash It?three)まで行くことも決めていらっしゃるということで。その第2弾(How Do You Crash It?two)が12月11日(土)に配信されると(※現在、配信は終了しています)。
ちなみに「1(one)」「2(two)」「3(three)」のストーリーは?
小室:全部仕上がっているので、映画を撮っちゃったみたいな感じです。
住吉:「1」に対して、「2」はどんな感じですか?
小室:TM NETWORKの3人は“人間じゃない”っていう体でやっているので(※2012年の30周年アニバーサリーイヤー以降におこなわれるライブなどでは、“地球を調査するために宇宙から来た潜伏者”というSF設定で活動)、少女が出てきて、その少女が僕たちと交信をして「地球は今こうなんだよ」みたいな(ストーリーです)。
「2」では、潜伏者代表・小室哲哉が、それをもうちょっと知るような(構成です)。少女にいろいろと教えてもらい、(僕たちが)音楽でさまざまなメッセージを送るストーリーです。
住吉:そう考えるとTM NETWORKの再起動は、個人的なタイミングもあったと思いますが、コロナ禍でパンデミックが起きてしまったことで、「今、再起動してみよう」っていう決断につながりましたか?
小室:つながっていますね。もしコロナがなかったら、TMの活動をもう少し休止していたかもしれないですね。
あとは、(コロナ禍で)働きたくても働けない方々がいらっしゃるなかで、働けるのに働かないのは失礼だなっていう思いもあって、いろいろなことが重なりました。そういった意味では、コロナ禍でなければ、今回のいろいろなことが起こらなかったかもしれないですね。
住吉:TM NETWORK再起動後、小室さん個人でも活動されていますね。先月(11月26日(金)、ご自身の誕生日である27日(土)に)Billboard Live TOKYOで、復帰後初のワンマンライブ「Tetsuya Komuro Rebooting 1.0」を開催しました。
小室:これも、自分なりにこれからの(ことを考えて開催させていただきました)。TMはTMでもちろんあるんですけど、「自分で何ができるか、手探りな感じでやってみようかな?」っていうのでやってみたんです。
住吉:久しぶりの観客前でのピアノのライブですよね?
小室:1人で弾き語りというか、たった1人でやったのは、もしかしたら初めてかもしれない。
住吉:どうでしたか?
小室:1人だから、やりやすいところもあったな。急に「曲を変えちゃえ!」とかね。
住吉:そんなこともあったんですか? お客さんの前で音楽をやるということに関しては、どうでしたか?
小室:何かしら伝わるものは、すごくありましたね。今、(コロナ禍のライブでお客さんができることは)手拍子くらいでしょ? それでも、笑顔だったり、号泣している人だったり。「僕、何回泣かせてしまうんだろう……」みたいな感じで。
住吉:そして来年へとつながっていきます。年明け1月8日(土)に大阪・Billboard Live OSAKA、1月21日(金)~23日(日)に東京・Billboard Live TOKYOで有観客ライブ「HIT FACTORY #1」を開催します。
そして、TM NETWORKの無観客配信ライブ第3弾「How Do You Crash It?three」は、2022年2月に配信予定です。
年明けにはそのような予定もありますが、今の小室さんが「来年はこうしていきたい」と思っていることはありますか?
小室:来年、いよいよ有観客ライブができたらいいなと思っています。
住吉:ちょっと待って……うれしすぎて、呼吸が……本当ですか!?
小室:ただ、ゆっくりだと思います。
住吉:社会の状況も見つつ。準備もありますからね。
小室:うん。みんなが完全に楽しめて、(ライブ中に)声を出せるようなときにやりたいなっていう思いはあります。
住吉:あと、小室さん個人として「来年はこうしていこう」って考えていることはありますか?
小室:そうだね。自分だけでやるのも結構楽しかったんですよ。本当に。1人でやってみるのも楽しかったので、引き続きそういう活動は続けていきたいなと。あとは作曲ですね。作曲家として人に提供するというか、追求していきたいなと思いますね。
住吉:とにかく帰ってきてうれしいです。
小室:ありがとうございます。
住吉:そして、あらためて今日お話をして、小室さんもたくさん傷ついていらしたんだなということと、きっとご自身の音楽によって、自分もきっと癒やされていらしたのかなと。
小室:そうだと思いますね。
住吉:本日は貴重なお時間、本当にありがとうございました。来年は小室さんのソロライブ、TMの配信、そしてリアルライブがあるかもというお話が聞けただけで、来年、頑張れそうな気がしてきました。小室さんが(作ってくださったこの番組の)エンディング「Blue Ocean」、大切に使い続けます。
小室:ありがとうございます。
住吉:勝手にですけど、小室さんも「Blue Ocean」ファミリーというか、小室ファミリーに入った「Blue Ocean」なのか、どっちなのか分からないんですけど(いつも小室さんのことを)思っておりますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
<小室哲哉さんライブ情報>
1月21日(金)~23日(日)に東京・Billboard Live TOKYOで有観客ライブ「HIT FACTORY #1」を開催します。
TM NETWORKの無観客配信ライブ第3弾「How Do You Crash It?three」は、2022年2月に配信予定です。
詳しい情報は、小室さんのSNS(Twitter、Instagram)でチェックしてみてください!
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/