ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。10月11日(火)は、『最近誰とも話をしていない君と話がしたい。』をテーマにお届けしました。今回、パーソナリティのこもり校長とぺえ教頭が話を聞いたのは、16歳の女性リスナーです。友達には打ち明けられなかったリスナーの悩みと、校長教頭とのやり取りを紹介します。
このリスナーは、現在高校1年生です。地元の山形県から神奈川県の高校に入学し、祖父の家から通っていました。学校生活は楽しく友達もできたのですが、祖父との2人暮らしがあまりうまくいかず、9月の後半から学校を休んで山形に帰ってきているといいます。このまま神奈川の高校に通うか、山形に戻って地元の高校に編入するか、高校の友達にも地元の友達にも相談できずに悩んでいるとのことです。
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こもり校長:(祖父との生活は)あまりうまくいかなかったの?
リスナー:祖父の性格と私の性格があまり合わないのはわかっていたんですけど、自分で行きたいと思って決めたことだし、たくさんいろんな人に応援してもらったし……。それ以上に、高校に入ったらそれも忘れるくらいに楽しいだろうな、と思っていたんですけど、なかなかうまくいかなかった……という感じです。
ぺえ教頭:そうか。
こもり校長:学校よりも、それ以外の生活の部分でストレスが溜まっちゃって……みたいなことか。
リスナー:そうです。
こもり校長:学校は?
リスナー:病欠と同じ扱いで休んでいるので、あまり休みすぎると退学とかになってしまう可能性があります。
ぺえ教頭:山形で一緒に住んでいる家族には、相談できているの?
リスナー:母とか弟とかには、相談しやすいので話してはいます。
ぺえ教頭:山形に一度帰ってくるということも、受け入れてくれたの?
リスナー:はい。つらいなら1回休んだほうがいいんじゃない? と言ってくれて感謝しています。でも、休みすぎても問題は出てきちゃうので、これからどうしていこうか、という相談をしています。
こもり校長:それで、どうなんだろう? いまは1回地元に戻ってきているけど、心の状態は……?
リスナー:こっちにいるときは、楽と言えば楽で……ストレスは少ないんですけど、「こんなに休んでいいのかな」とか「学校に行かなきゃだよな」とかすごい考えちゃうので……つらいと言えばつらいですけど……。
ぺえ教頭:うんうん。いちばん何に罪悪感があるの?
リスナー:自分で行くって決めて行ったのに、こんなにたくさんのサポートもしてもらったのに、こんなにもすぐに簡単に戻ってきて、諦めてしまってもいいものなのかなと思いつつも……心や体も大事にしなきゃなと思って、モヤモヤがぶつかり合っています。決められないのがつらいです。
ぺえ教頭:誰かに申し訳ないと思う気持ちが、罪悪感につながっている感じ?
リスナー:そうです。
こもり校長:自分としてはこうしたい、と思うものはあるの?
リスナー:楽なほうに逃げていいのなら、地元の高校に転入して帰ってきたいという思いはあります。
ぺえ教頭:罪悪感を取り除いたら、正直な気持ちはそれってことね。
リスナー:はい。(親とも相談して)一応その方向に進んではいます。
こもり校長:でも神奈川の学校は楽しいんだよね? そこを離れてしまう寂しさはないの?
リスナー:あります。
ぺえ教頭:そうだよね。
こもり校長:でも、そっちに戻るのはしんどいんでしょ?
リスナー:う~ん……自分の心のためと思えば、(神奈川に戻りたい思いは)そこまででもない、と言えばそうなんですけど……。
こもり校長:う~ん……悩ましいね。
リスナー:自分のなかの「でも」がすごい出てきてしまって、決断ができないです。
――このやり取りを聞いていたリスナーたちから届いたメッセージを紹介
【なんだかんだ言っても、体が一番大事! 苦しい気持ちもあるだろうけど、ちょっと甘えて転校するのも良いと思う! 申し訳ない気持ちは、この先恩返ししていこうよ! 無理しないで頑張ってください!】(17歳)
【いまの生活が合っていないのなら、思い切って自分に合った選択をすればいいと思う。そのほうが、より学校も生活も充実すると思う!】(16歳)
【「逃げ=悪いことではない」。1回学校のことを忘れて、好きなだけ映画を観たり、音楽を聴いたりして思いっきり楽しんでみたらどうでしょうか。それでもまだ神奈川の高校に頑張って通うのが大変だと感じたら、あきらめちゃうのもありだと思います。逃げた先でしか見えないものもあると思います】(16歳)
【私もこの前まで同じような状況でした。とにかく自分を責めないで、褒めてあげてほしいです。過去の自分が頑張って決めたことだから、決めきれないところがあると思いますが、いまの自分が心地よく生活できることが一番だと思います。いまはとても孤独でつらいと思いますが、時が経てば大丈夫だと思える日が来ると思います。転校は甘えではなく、前に進むための選択だと思います。自分のことより周りを気にして、すごく頑張っていると思います】(17歳)
こもり校長:いろいろ決断するにはパワーがいるけど、進んだ道は一方通行ではないから、神奈川を離れることはバックして逃げることではないと思うんだよね。別の分岐点に進むだけだから、前に進んでいるんだよね。で、今いる場所が心地いいなら、そこに居続けてもいいと思う。
ぺえ教頭:うんうん。
こもり校長:今日俺たちと話して楽しかったと思ってくれるなら、そのことをお母さんや友達に話してみるのもいいかもしれないね。選択しなきゃいけない時がくると思うけど、いまを大切にしてね。
リスナー:はい、ありがとうございます。
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このほかにも、同じく山形県出身のぺえ教頭との地元トーク、番組リスナーでもある地元の友達とのやり取りなどもありました。
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聴取期限 2022年10月19日(水)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒
https://www.tfm.co.jp/lock/