シンガーソングライターで俳優の福山雅治がパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「福のラジオ」。7月23日(土)の放送回では、新入社員や若手社員のリスナーさんから届くお悩みやご相談を、社会人の大先輩として福山さんが受け止める人気コーナー「お時間よろしいでしょうか、福山社長」をお届けしました。
福山雅治
鹿児島県にお住まいの、正体絶対バレたくないマンさん(20代・会社員・男性)は、20代の若手社員の中では最年長で副班長という役職につき、10人以上の後輩への指導もおこなっていると言います。特に後輩のメンタル面などにも気を遣い、自身としては副班長の役割を十分に果たしているという実感があります。
「それなのに50代の上司から『お前はプライドを捨てきれていない、もっと自分に厳しくしろ、背中で後輩を引っ張れ、お前の一挙手一投足を見ているからな』などと説教されます。俺は昔はこんなことをした! など、今ではコンプライアンス的に考えられないようなエピソードを自慢げに話してくる上司です。そんな人にどんなことを言われても腑に落ちません。確かに言われていることは間違ってはいないような気もしますが、そう言われて腹が立つ自分は間違ってるのでしょうか? これこそがプライドを捨てきれていないってことなんでしょうか? 捨てるにはどうすればいいのでしょうか? 捨てた方がいいのでしょうか? プライドとは何なのでしょうか? ぜひ、福山社長教えてください!!」
文面を拝見するだけで責任感の強さが伝わってくる正体絶対バレたくないマンさんですが、福山さんはそこに今回いただいた問題の本質を見ます。
「ズバリ言ってもいいですか? これはプライドを捨てるとか捨てないの問題ではないのではないかと。そもそも“プライドを捨てる”という言葉自体が消費され尽くしてもはや意味のないものになっているとさえ思います。プライドは持っていた方がいいです。では、何が問題なのか? 捉えようによっては上司の言葉というのは、正体絶対バレたくないマンさんに期待している言葉とも受け取れます。でもそれを素直に聞くことができないというのは、その上司の方を尊敬できないからなんですよね。つまり問題の本質は、正体絶対バレたくないマンさんと上司の方との関係性にあるのだと思います」
その上で、プライド論を引用する形でこうアドバイスします。
「プライドは持ちながら、やり方、伝え方をどう最適化し、アップデートしていけるかだと思います。例えば、“プロ部下”として、ひとつでも上司のいいところを見つけて良い方向性で関係性を構築していくとか。すでに10人以上の後輩を指導しているということですから、きっと調整能力に長けた方なんでしょう。もう一度、上司への尊敬の念が有るのか否か? という問題の本質を見極めてみてはいかがでしょうか」
“プロ部下”という言葉にプライドが滲みます。どんな場所でもどんな人に対しても、自分自身であり続けることが大切だという福山社長の言葉を肝に銘じ、これからもがんばってくださいね。
それでは、次週7月30日(土)の「福のラジオ」もお楽しみに!
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聴取期限:2022年7月31日(日)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:福山雅治 福のラジオ
放送日時:毎週土曜14:00~14:55
パーソナリティ:福山雅治
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/fukunoradio/