手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。7月2日(土)の放送では、私たちにもできる家庭やオフィスでの「節電対策」について取り上げました。
※写真はイメージです
関東をはじめ全国各地で厳しい暑さが続き、6月27日(月)には気象庁から梅雨明けの発表がありました。平年よりも22日早く、気象庁が統計を開始して以来、最も早い梅雨開けで最も短い梅雨の期間となりました。
この気温上昇を受けて、東京電力管内では、電力需給が厳しくなる見通しとなり、初の「電力需給ひっ迫注意報」が発令されました。安定供給に最低限必要な予備率は“3%”とされていますが、前日の段階で電力供給の予備率が5%を下回ると予想されるときに注意報が出されます。さらには前日の段階で、予備率が “3%”を下回ると「電力需給ひっ迫警報」が発令され、節電が呼びかけられます。
では、なぜ電力需給がひっ迫するのでしょうか? 東京電力パワーグリッドによると、6月から急激に気温が上昇したこと。また、火力発電所の供給力が落ちていることが要因として挙げられるそうです。
この夏は、厳しい電力需給が見込まれます。国や経済産業省は私たちに、暑い時間帯には引き続き冷房などを活用しつつ、使用していない照明を消すなど、無理のない範囲での節電を呼びかけています。
◆家庭・オフィスでできる節電対策
では、具体的にどのような節電をするのが効果的なのでしょうか? ここからは、家庭やオフィスでできる節電対策を紹介します。
<家庭でできる節電対策>
・不要な照明を消す。
・リビングや寝室の照明の明るさを下げる。
・テレビやパソコンは、リモコンからではなく、本体の主電源を切って、長時間使わない機器はコンセントからプラグを抜く。
・冷蔵庫は、冷蔵庫の冷やしすぎを避けて「強→中」に変更。扉を開ける時間を減らして、食品を詰め込み過ぎないようにする。
・エアコンは室内の冷やしすぎに注意。室内温度を調節しながら使用する。
ちなみに、夏に家庭で電力消費が多い家電製品の割合は、1位からエアコン34.2%、冷蔵庫17.8%、照明9.6%となっており、この3つで全体の約6割を占めています。そのため、節電の効果を十分に発揮するためには、エアコン、冷蔵庫、照明の使い方を工夫する必要がありそうです。とはいえ、暑い時間帯はエアコンを適切に使用しましょう。
<オフィスでできる節電対策>
・エアコンをはじめ、パソコンやコピー機から長時間離れるときは、電源を切るかスタンバイモードにする。
・可能な範囲で執務室や店舗エリアの照明を半分程度にする。
・トイレの温水洗浄便座は、使用状況を確認して便座や水の温度設定を「切」にする。長期間使われていないトイレはコンセントを抜く。
・電気ポットは省エネモードにするなど、節度設定を見直す。使わないときは電源をオフに。
「電力需給ひっ迫注意報」や「電力需給ひっ迫警報」が出されたときに、家庭でもオフィスでも効果的な節電方法を知っておきましょう。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/